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あなたとよむ短歌 vol.47 テーマ詠「辛いもの」結果発表 ~短歌の質問、まだまだ回答します!~(3/3)

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さて、今回も投稿時に寄せられた質問にいくつか答えていきたいと思います。



深みのある短歌を教えて下さい。

複数の人からいただいた質問です。「深みのある短歌」とはなんでしょう? どこに深みを感じるかは、人それぞれです。まずはご自身が「好きだな、面白いな」と思う短歌について、なぜ好きなのか、どこか面白いと思うのか、徹底的に言葉にして(声にするか、書き出すかして)みるといい気がします。
自分がどこに深みを感じるのかわかるかもしれません。作歌の役にも立つと思います。


個人的には、31音以上の何かが伝わってくる短歌に深みを感じます。たった31音なのに、なんども咀嚼して、頭のなかで繰り返して、何かのときにも思い出す、そんな短歌を詠みたいものです。



推敲はした方がよいのでしょうか。あまりよくなるような気がしないのですが。

したほうがいいと思います。というか、しなくてもいいのですが、推敲できる能力は培うといい気がします。もしかしたら、ご自身の作品だと主観が入りすぎて推敲できないのかもしれません。 どうしても自作を推敲する気にならなければ、SNSで見かけた誰かの短歌でも構いません。本当にその助詞でいいか、その語順でいいか、漢字のままでいいか(ひらがなにしてはどうか)など、勝手に考えてみましょう。
ただ、それを作者に伝えたり、インターネット上に書くのはトラブルの元なので絶対にやめましょうね。あくまで自分の手元で、勉強の題材にさせてもらうのは自由です。




私は在原業平のカキツバタような、詠み込み短歌をよく作ります。
最近、見かけることが少なくなり、また、僻みかもしれませんが、
自作に対する評価が低いような気がします。
詠み込み短歌作りは廃れたのでしょうか?

在原業平の詠んだ「からころも きつつなれにし つましあれば はるばる来ぬる たびをしぞ思ふ」の各句の頭を取ると「かきつばた」になる、こうした技法は「折句」といいます。たとえば、X(旧Twitter)で「折句」と検索してみてください。 特に最近では「推し」の名前を折句にして思いを詠んだり、名シーンを詠んだりする人も多く、年齢問わず人気のジャンルですよ!


自作に対する評価に悩む人は多いです。現在はSNSの普及から、誰でも作品を発表し「いいね」などの評価が目に見えるようになりました。でも考えてもみれば、あの歴々の有名歌人たち、文豪たちには、インターネット上の評価などなかったのです。
まずは自分が「やりたい」「これが良い」と思うことをやる、それが大事だと思います。 多くの人に読んでもらいたいなら、評価は気にせずにSNSなどにどんどん投稿することです。そして、他の投稿歌や歌集など、さまざまな短歌にも触れていくことで、自分の作品をより豊かにしていく。 他人におもねらず楽しく短歌に取り組むのが一番ですし、もし謙虚に自分の歌を振り返れるなら大きく成長できると思います。



作品や質問のご投稿ありがとうございました。引き続き、テーマ詠「マンガ・アニメ」を募集しています。 テーマ詠は、お題の単語を短歌のなかに入れても入れなくてもOKです。そのテーマにあった短歌をお待ちしています。 どこかに応募した作品も、未発表も作品もぜひご投稿ください。(著作権がご自身にある作品に限ります)

 
応募要項
応募規定 短歌(57577)を募集します。
テーマは「マンガ・アニメ」
応募点数制限なし。
応募フォームに柴田さんへの質問欄を設けています。短歌のことや、作品づくりについて選者:柴田葵さんに質問があればご自由にお書きください。匿名で質問内容とその回答を記事に掲載させていただく場合があります。必ずしも回答があるわけではございませんので、ご了承ください。
応募方法 応募フォームもしくはTwitterでご応募ください。Twitterの場合は公募ガイド公式アカウント「@kouboguide」をフォローして、ハッシュタグ「#あなたとよむ短歌マンガ・アニメ」をつけてツイートしてください。
※応募者には、弊社から公募やイベントに関する情報をお知らせする場合があります。
最優秀賞1点=Amazonギフト券3000円分
優秀賞2点=Amazonギフト券1000円分
佳作数点=ウェブ掲載

※該当作品なしの場合があります。
※作品を記事内で推敲する場合があります。
※発送は発表月末を予定しております。
締切 2024年2月29日
発表 2024年4月1日