冠文学賞を狙え! 獲って嬉しい、作家名を冠した文学賞まとめ!(2/4)
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舞台『放浪記』はでんぐり返しが有名 林芙美子文学賞
福岡県生まれの林芙美子は、大ベストセラー『放浪記』の作者。『放浪記』は、学生時代から熱烈な恋愛をした恋人を追って上京するも、家柄の違いから結婚に反対されて破局した、自身の経験を生かした作品。林芙美子賞は、400字詰原稿用紙70枚〜120枚と短編でも応募可能な点がうれしい賞です。地方文芸ながら、選考委員は井上荒野、角田光代、川上未映子と超メジャーを揃えている。2024年下期の芥川賞受賞者、朝比奈秋は同賞のOB。
小説・シナリオ
林芙美子文学賞
北九州市では、北九州ゆかりの作家・林芙美子にちなみ、短編作品を対象とした「林芙美子文学賞」を実施、作品を募集。テーマは自由。フィクション、ノンフィクションは不問。日本語で書かれた作品に限る。

2018年09月14日(金) 締切
大賞1編=100万円、小説トリッパー(朝日新聞出版)に掲載/佳作数編=10万円
身の回りに題材を探して 木山捷平短編小説賞
岡山県笠岡市出身の作家・木山捷平の名を冠した文学賞。随筆や詩歌の部門は市内在住者からの応募に限られますが、400字詰原稿用紙50枚以内の作品を募集する短編小説部門は全国から応募可能です。私小説的な短編やエッセイ、詩を得意とした木山捷平は、その軽やかな表現が高く評価されています。太宰治や井伏鱒二と親交があり、太宰とは同人誌『海豹』を創刊した仲。芥川賞・直木賞の両賞の候補にもなっています。
小説も随筆も、評伝も応募OK 内田百閒文学賞
岡山県と岡山県郷土文化財団が主催する本賞。岡山県を題材とした随筆、短編小説、評伝、紀行文、戯曲などを募集しています。応募できるジャンルが広い点が特徴的ですね。最優秀賞には100万円。内田百閒(ひゃっけん)は夏目漱石の門下生の一人です。幻想的な風景やその恐ろしさを豊かに描いた小説や、随筆が人気の「名文家」。鉄道に関する作品も多く「阿房列車」シリーズは鉄道ファンたちにも人気です。
小説、短歌、俳句の3部門 長塚節文学賞
歌人であり作家の長塚節(たかし)は茨城県常総市出身。出身地が力を入れて公募する文学賞です。短編小説、短歌、俳句の3部門の募集があるので、自信のある部門に挑むもよし、すべての部門に挑戦するもよし(要出品料)。短編小説には小中高生部門も設けられています。朝日新聞にも長編小説『土』を連載し、夏目漱石に激賞された長塚節は、体が弱いながらも農村振興に努め、創作活動に励んだ努力の人です。
小説・シナリオ
第27回長塚節文学賞
長塚節文学賞は、常総市出身の歌人・作家として知られる長塚節(ながつかたかし)を広く顕彰するため、短編小説・短歌・俳句の三部門について作品を公募し、入選作品集の刊行等を通して、「節のふるさと常総」の文化を全国に発信していこうとするものです。

2024年08月30日(金) 締切
短編小説部門大賞:賞金20万円+賞状(特別賞)+記念品
時代小説ファンにオススメ 厚田ふるさと文学賞「子母澤寛文学賞」
小説家・子母澤寛(しもざわかん)は第10回菊池寛賞を受賞した人。大河ドラマ『勝海舟』の原作となった同名の小説や「新選組三部作」など、庶民の心に寄り添う表現で、心が躍るような時代小説を多数手掛けました。「子母澤寛文学賞」では短編小説を募集し、同時に「愛猿記(あいえんき)賞」として子母澤寛作品の感想を含むエッセイを募集しています。作品にどっぷり触れて応募しましょう!
小説・シナリオ
第4回厚田ふるさと文学賞「子母澤寛文学賞」「愛猿記賞」
子母澤寛氏(1892~1968)は、庶民の生活に根ざした温かな視点で情愛、哀感などを描き、人間の本質に迫ろうとしました。 その底流には、人間の尊厳性を脅かすものに対峙し闘う、ヒューマニズムの精神があふれていました。
こうした子母澤氏の文学への貢献を顕彰するとともに、新たな文学の創出を目指します。

2024年03月31日(日) 締切
子母澤寛文学賞 大賞15万円、愛猿記賞 大賞3万円
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冠文学賞はまだまだある!