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冠文学賞を狙え! 獲って嬉しい、作家名を冠した文学賞まとめ!(2/4)

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舞台『放浪記』はでんぐり返しが有名 林芙美子文学賞

福岡県生まれの林芙美子は、大ベストセラー『放浪記』の作者。『放浪記』は、学生時代から熱烈な恋愛をした恋人を追って上京するも、家柄の違いから結婚に反対されて破局した、自身の経験を生かした作品。林芙美子賞は、400字詰原稿用紙70枚〜120枚と短編でも応募可能な点がうれしい賞です。地方文芸ながら、選考委員は井上荒野、角田光代、川上未映子と超メジャーを揃えている。2024年下期の芥川賞受賞者、朝比奈秋は同賞のOB。

身の回りに題材を探して 木山捷平短編小説賞

岡山県笠岡市出身の作家・木山捷平の名を冠した文学賞。随筆や詩歌の部門は市内在住者からの応募に限られますが、400字詰原稿用紙50枚以内の作品を募集する短編小説部門は全国から応募可能です。私小説的な短編やエッセイ、詩を得意とした木山捷平は、その軽やかな表現が高く評価されています。太宰治や井伏鱒二と親交があり、太宰とは同人誌『海豹』を創刊した仲。芥川賞・直木賞の両賞の候補にもなっています。

小説も随筆も、評伝も応募OK 内田百閒文学賞

岡山県と岡山県郷土文化財団が主催する本賞。岡山県を題材とした随筆、短編小説、評伝、紀行文、戯曲などを募集しています。応募できるジャンルが広い点が特徴的ですね。最優秀賞には100万円。内田百閒(ひゃっけん)は夏目漱石の門下生の一人です。幻想的な風景やその恐ろしさを豊かに描いた小説や、随筆が人気の「名文家」。鉄道に関する作品も多く「阿房列車」シリーズは鉄道ファンたちにも人気です。

小説、短歌、俳句の3部門  長塚節文学賞

歌人であり作家の長塚節(たかし)は茨城県常総市出身。出身地が力を入れて公募する文学賞です。短編小説、短歌、俳句の3部門の募集があるので、自信のある部門に挑むもよし、すべての部門に挑戦するもよし(要出品料)。短編小説には小中高生部門も設けられています。朝日新聞にも長編小説『土』を連載し、夏目漱石に激賞された長塚節は、体が弱いながらも農村振興に努め、創作活動に励んだ努力の人です。

時代小説ファンにオススメ 厚田ふるさと文学賞「子母澤寛文学賞」

小説家・子母澤寛(しもざわかん)は第10回菊池寛賞を受賞した人。大河ドラマ『勝海舟』の原作となった同名の小説や「新選組三部作」など、庶民の心に寄り添う表現で、心が躍るような時代小説を多数手掛けました。「子母澤寛文学賞」では短編小説を募集し、同時に「愛猿記(あいえんき)賞」として子母澤寛作品の感想を含むエッセイを募集しています。作品にどっぷり触れて応募しましょう!