保育園から駅舎まで、日本の木造建築の粋を集めた『ウッドデザイン賞2024』が決定!環境と調和した建築の最前線
一般社団法人日本ウッドデザイン協会は、木材活用による社会課題解決を表彰する「ウッドデザイン賞2024」の上位賞を発表。全366点の応募から31点が選出され、最優秀賞には4つの大臣賞が贈られることとなった。
農林水産大臣賞には「浦河フレンド森のようちえん」が選出。汎用材で構成した木造立体トラスを活かした園舎で、子どもたちが木に触れながら活動できる空間設計が高く評価された。
経済産業大臣賞を受賞した「自然へのホスピタリティーと森の中の工場」は、5.4ヘクタールの荒廃した森林を再生し、工場と自然の共生を実現。国土交通大臣賞の「DLT恒久仮設木造住宅」は、災害対応における木材活用の新たな可能性を提示した。
環境大臣賞に輝いた「南阿蘇鉄道高森駅・交流施設」は、地元ヒノキを活用した「修羅組み」技術を駅舎に採用。さらに、大阪・関西万博特別賞には「ARBOR」「霧島神宮駅前プロジェクト光来」「monacca」の3作品が選ばれた。
12月4日から6日まで東京ビッグサイトで開催される「エコプロ2024」では、受賞作品の展示と表彰式が予定されている。今年で10回目を迎える本アワードは、木材活用による持続可能な社会の実現に向けた優れた取り組みを表彰し続けている。