あなたとよむ短歌 vol.61 テーマ詠「青春」結果発表 ~短歌を詠みはじめたばかりの人へ~(2/3)


それでは、佳作5首のご紹介です!
せいしゅんとルビを振る語は様々で私の場合三つほどある
(りきながさん)
「部活」と書いて「せいしゅん」と読む、みたいなことですね。確かに人によってそのような熟語はありそうです。この「私」にっとての3つとは何なのでしょう。
逆らえば殺されそうな迫力で母にニキビを潰されている
(外村ぽこさん)
あまりに嫌すぎて笑ってしまった一首です。まだ「母」が身繕いにかまってくるような年代感、そして「逆らえば殺されそうな迫力」という極端な表現、思春期らしさが爆発しています。
青春をトーナメントで競わせて優勝候補と呼ばれてみたい
(植垣颯希さん)
いかに良い青春をすごしたかが、大人になるとひとつの価値のように言われがちです。ならばいっそトーナメント戦にしてしまえ、優勝候補と言われてみたいものだ、という少し皮肉めいた、でも少し本気なような一首。
放課後の下駄箱きみの上履きに画鋲のように桜を入れる
(結城熊雄さん)
上履きに画鋲を入れるのはまぎれもない嫌がらせですが、だからといって桜の花びらを入れるのも正直気持ちがわるいものです。でも、どことなく捻じ曲がった好意や、構ってほしさを感じます。そんな訳のわからなさ、面倒くささも青春らしいですね。
たんぽぽの綿毛が頭についていてだたそれだけで決まったあだ名
(えぺさん)
若いころのあだ名って、どうしてあんなに無意味に簡単に決まるんでしょう。大人になると、たんぽぽの綿毛がついていても取りさって終わりますが、学生時代だとあだ名になるぐらいの面白ニュースになる。そして、大人になっても由来を忘れて使われつづけます。