あなたとよむ短歌 vol.61【お悩み回答】~短歌を詠みはじめたばかりの人へ~ (3/3)


今回はこちらの質問について考えていきたいと思います。
短歌は学生の時に授業で習っただけです。季語はいりますか? 作り方のポイントを知りたいです。
短歌のポイントは何ですか? 初めてでわかりません、宜しくお願い致します。
別々の方からの質問です。今回は投稿数が多く、初めて短歌を詠んだという方も多く参加してくださいました。うれしい限りです。せっかくなので、気をつけたいポイントを復習したいと思います。
まず、短歌には季語は必要ありません。コンテストによって指定がなければ、応募する季節を意識して詠む必要もありません。「詠む」とは「短歌をつくる」ことです。
57577は「定型」と呼ばれ、文字数ではなく音数でカウントします。「ちゃ」は1音、「切手」は3音として数えます。57577を厳守する必要はありません。ただ、最初はしっかりめに意識した方が、短歌のリズムの面白さを感じられると思います。いずれにせよ、完成したら必ず音読することをおすすめします。
また、57577のそれぞれの間に一字空き(スペース)を入れる、もしくは改行する、という表記をするケースがあります。これは「分かち書き」というもので、短歌を読みなれていない人にも57577が伝わりやすいように補助的に行う表記です。
そのため、短歌を詠むときや、どこかに作品を投稿する場合には、分かち書きにする必要はまったくありません。しない方がいいです。分かち書きで短歌を詠んでしまうと、ブツ、ブツと切れた作品になりがちです。一字空きを使う際は、表現方法のひとつとして使用しましょう。
前はあまりいいと思えなかった短歌も別の日に読むととても良く感じられたりします。これでいいのでしょうか?
これはすばらしいことですね。自分自身が生きている証拠です。
31音から成立する短歌は、情報量としては少なく、その余白・隙間を読者側が(無意識に)埋めることで成立する文芸です。あるときにピンとこなかった短歌が、別のときにとても良く感じるというのは、その短歌に読者を受け入れる余白があること、そして読者自身が日々変化していることを示しているのではないでしょうか。
もちろん有名な秀歌は、いつ読んでも感動したり、好ましかったりします。それでも、読むタイミングによって響き方は違うはずです。
比較的よく繰り返し使用してしまいがちな言葉はありますか?
私の場合は、短歌のなかに食べ物が多く登場します。これは「食べること」から生活や身体性、暴力性、社会性などを描けると思うからです。また、具体的な言葉でいうと「鳩」や「ぬいぐるみ」「海」「雨」が多く登場しがちですね。やはり身近なものはモチーフとして出てきがちです。それは悪いことではないと思います。よければ柴田の歌集も読んでみてください(これは宣伝です)。
最近では、左右社からモチーフ別に100人・100首の短歌を集めたアンソロジーシリーズが刊行され、話題になっています。現在では『海のうた』『月のうた』『雪のうた』『花のうた』が出ており、柴田の短歌も「海」と「雪」に1首ずつ収録されています。同じモチーフや言葉でも、こんなにバリエーションがあるのかと気づけるシリーズなので、おすすめです。
作品や質問のご投稿ありがとうございました。
引き続き、テーマ詠「星」を募集しています。
テーマ詠は、お題の単語を短歌のなかに入れても入れなくてもOKです。そのテーマにあった短歌をお待ちしています。
どこかに応募した作品も、未発表も作品もぜひご投稿ください。(著作権がご自身にある作品に限ります)
分かち書き、句ごとの改行はしなくてOKです。採用されている短歌の書式をご参考に!
応募規定 | 短歌(57577)を募集します。 テーマは「星」。 応募点数制限なし。 応募フォームに柴田さんへの質問欄を設けています。短歌のことや、作品づくりについて選者:柴田葵さんに質問があればご自由にお書きください。匿名で質問内容とその回答を記事に掲載させていただく場合があります。必ずしも回答があるわけではございませんので、ご了承ください。 |
応募方法 | 応募フォームからご応募ください。 ※X(旧Twitter)での応募はなくなりました。 ※応募者には、弊社から公募やイベントに関する情報をお知らせする場合があります。 |
賞 | 最優秀賞1点=Amazonギフト券3000円分 優秀賞2点=Amazonギフト券1000円分 佳作数点=ウェブ掲載 ※該当作品なしの場合があります。 ※作品を記事内で推敲する場合があります。 ※発送は発表月末~翌月頭を予定しております。 |
締切 | 2025年4月30日 |
発表 | 2025年6月1日 |