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放送作家になるには? 白武ときおが語るキャリアの築き方

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白武ときおさんのインタビュー特別編として、YouTube放送作家への道と、YouTubeの現在、手がけた主なYouTube番組を紹介!

なり方を思いつく人が放送作家になれる

白武さんの場合はどのようにして放送作家になったのだろう。

「大学生のときに、第一線で活躍している放送作家は大学生の頃から放送作家的な活動を始めていたと知り、ぼくもそうなれたらいいなと思い、お笑い芸人のライブを手伝う仕事を見つけたり、テレビに出ている人たちにツイッターでアプローチしたりしていました」

そんなとき、たまたまイベントで隣の席に座っていたのが、放送作家の樋口卓治さんだった。

「そのとき、ぼくは放送作家になりたいんですと言ったら、来週から事務所に遊びにおいでと言われ、放送作家への道が開けました」

ほかには、芸能事務所が開いているスクールから出てくる人や、ハガキ職人から転身する人など、なり方は人それぞれ。

「放送作家の先輩に言われたことがあるのですが、『どうしたら放送作家になれるのか』とよく聞かれるけど、それを思いつけるのが放送作家になれる人だと」。

どんな出会いがあっても、どうしたら放送作家になれるかというアイデアも思いつけないようでは、放送作家としてやっていくことは難しい。思いつけるようになるには、「自分はこれが得意です」と言える分野を持ち、面白いことをどんどん考えていく。まずはここから始めよう。

白武ときおの仕事術

テンションが上がることをする

興味を持てることを追求する。ぼくの場合なら、お笑い要素が強い企画のほうが充足感があり、結果も出やすい。

この人とやりたいと思える仕事をする

この人と仕事をしたい!と思える仕事をつなげていく。テンションの上がらない仕事はあとあと続かなくなる。

企画は熱意では通さない

あくまでも内容で勝負する。どうしてもやりたい仕事は熱意では通さず、ほかに通してくれるところを探す。

白武ときお流 企画の作り方

誰がやっても面白い企画

放送作家として目指したいのは、司会のトーク力に頼る番組よりも、誰がやっても面白くなる番組を企画すること。その企画をアピールするときに必要なのは、ペライチ(A4用紙1枚)で簡潔に企画をまとめること。

新鮮なパターンの組み合わせ

ゼロイチで新しい企画を生み出すのは難しい。過去のアイデアを組み合わせつつ、今の時代にフィットさせる。これを続けていると掛け合わせ方や、現代の生活様式にあてはめるためにはどこをいじればいいかがわかってくる。

テレビとYouTubeと放送作家

YouTubeにもテレビの放送作家が続々参入

YouTuberと言うと、一般の個人が自分の好きなことを自由にやって人気を博すというイメージだった。それが変わったのが2020年。コロナ禍ということもあり、多くの大物芸能人がYouTubeに参入した。

これまで芸能事務所は「ギャラも出ないのになぜやるのか」というスタンスだったが、今は「収益が見込める」「話題性があって宣伝になる」媒体として注目されるようになっている。

それにつれ、これまでテレビを中心にやってきた放送作家などの裏方も、どんどんYouTubeに参入している。

これまで「テレビ対YouTube」という対立構造で見られてきたが、今はどの媒体かではなく、どれだけ面白いコンテンツを作って話題化できるかが重要になっている。

白武ときおさんが手がけたYouTube番組

しもふりチューブ

吉本興業の霜降り明星(せいやと粗品)がさまざまな企画に挑戦! 

みんなのかが屋

マセキ芸能社所属、かが屋(加賀翔と賀屋壮也)のofficial YouTubeチャンネル。ネタや即興コント生配信などが観られる。

ララチューン

個人事務所で活動するラランド(サーヤとニシダ)のチャンネル。ネタ動画やニシダの怠惰記録などを上げている。

 

白武ときお
1990年、京都府生まれ。放送作家。担当番組は「ダウンタウンのガキの使いやあらへんで!」「霜降りミキXIT」のほか、YouTubeでは「しもふりチューブ」「みんなのかが屋」「ざっくりYouTube 」「ララチューン」など芸人チャンネルに多数参加。

※本記事は2021年7月号に掲載した記事を再掲載したものです。