「水」が繋ぐアートの世界:梅田哲也と呉夏枝が魅せる「湿地」展、東京都現代美術館で開催
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東京の現代アートシーンに新たな風を吹き込む展覧会が、来る2025年12月25日から東京都現代美術館で開催される。「Tokyo Contemporary Art Award 2024-2026 受賞記念展『湿地』」と題されたこの展示会は、中堅アーティストを対象とした現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award(TCAA)」の第5回受賞者、梅田哲也と呉夏枝による意欲作が一堂に会する。
本展のユニークな点は、全く異なるアプローチで表現活動を行う2名のアーティストが、「水」という共通のテーマを軸に作品を展開することだ。梅田哲也は、動的な音響オブジェクトを駆使し、美術館という空間そのものに新たな視点を提示。一方、呉夏枝は、日本・韓国・オーストラリアを舞台に個人の記憶を紡ぐ「grand-mother island project」を展開する。
両アーティストは受賞後、継続的な対話を重ね、互いの作品コンセプトを共有。その結果、展示空間内で作品同士が響き合う独特の構成が生まれた。「湿地」というタイトルは、水と陸のはざまに存在し、多様な生態系を育む場所を象徴しており、2人の作品の交流を巧みに表現している。
TCAAは、受賞者に対して海外活動支援や展覧会開催、モノグラフ作成など、複数年にわたる継続的サポートを提供。この支援体制により、アーティストたちは挑戦的な取り組みに挑戦できる環境を得ている。本展は、そうした支援の集大成とも言える。
展覧会は2026年3月29日まで開催され、入場は無料。また、1月10日には梅田哲也と呉夏枝が登壇するアーティスト・トークも予定されている。現代アートの最前線を体感できる貴重な機会として、美術ファンのみならず、幅広い層の来場が期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000921.000038211.html