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【地図井式】創作が続かない人へ:モチベーションを失ったときに読みたい、再起のきっかけ

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小説
コラム
ライター
地図井ユキ

脱サラ・アラフォーライター。サラリーマン時代にできなかった髪型と髪色にしてみました。だいぶ変わったにもかかわらず、「垢ぬけたね」などとは全然言われず「どうしたの?」「大丈夫?」と心配される自分にイタさを感じています。しかし40歳にもなると、イタさは個性!と割り切ることができるようになり、周囲を苦笑いさせたままにすることもまた一興だなと思える自分は大好きです。

詳しい自己紹介は第一回にて!


5月の文学フリマで本を出し、7月までに(自分で)売り切って、その後なんだか抜け殻のように暑い夏を過ごしました。約3か月間、久しぶりに、公募に出したり何か書いたりをまったくしない日々を過ごしました。
そんな中、里帰りをしたタイミングで、20代を一緒に過ごした友人と会うことがあり、昔私が言っていた言葉が戻ってきて、不思議と公募熱創作熱を取り戻すことになりました。

過去の自分が言ったことが、未来の自分に届く伏線回収

私は友達が少ない方なのですが、いろいろな縁で消えない友人関係というものが本当に数人だけいて、なかなか会えなかったり、相手には友人が大勢いてという寂しさもありつつ、私の中では希少性がある友情を(自分なりに)とても大切にしています。

先日会った友人は、仕事で一緒に戦ったことのある戦友で、人事異動などで離れ離れになっていたのですが、年に何回か連絡をしてあったり電話したり、という間柄で、色々と私たちの歴史がありました。特に私は時折思いついたように話す彼女の夢の話がユニークで大好きで、夢のストーリーやその展開をこっそりメモしていました。複数たまったあるときに、実はメモをしていたことを明かして、驚かれ爆笑されたことを覚えています。

覚えていなかったのは、自分自身がそのメモと一緒に友人に話した言葉でした。彼女と久しぶりに会った時、彼女が今やっているボランティアの話を珍しく熱く語ってきました。彼女はコミュニティ本棚という地域の図書館の一部の選書を任されているとのことで、いつまでになるかわからないけど「早くね!」と何かを催促されました。

何を催促されたのか私はわからず、戸惑っていると、どうやら昔私が彼女の夢のメモを見せたときに、「いつかこれまとめて本にするから」と私が言ったようなのです。それを言った私は忘れていたにも関わらず、彼女は本になった私の夢を地域の本棚に入れるという未来を勝手に目標として覚えていて、しかもこれまで話すこともせずに勝手に選書権利だけを得て、「その本をここに置きたいんだ!」と私にそれを具現化するように頼んできたのでした。