あなたとよむ短歌 vol.50 テーマ詠「宇宙」結果発表 ~短歌の続けかた~(3/3)
今回は、いただいたご質問に回答していきたいと思います。
コンスタントに短歌を詠みたいと思っているのですが、
なかなか上手くいきません。どうしたらいいですか?
どうしたらいいですか?
短歌を作ったのはこれが初めてです。
初心者が長く続けていくための心がけはありますか?
人によって方法はさまざまだと思います。たとえば、短歌結社に入会すると、多くの結社では毎月発行する結社誌に合わせて作品を提出することになります。コンスタントに詠みつづけるために結社に入会する方も多いようです。
WEB上での誰でも参加できる歌会だったり、新聞歌壇やNHK短歌だったり、毎日~定期的に募集している短歌イベントや公募に参加するのもいいかもしれません。私自身は日記も続かないような性格なので、1年間と決めてNHK短歌に応募していた時期があります。
日記が続くタイプの方は、X(旧Twitter)などで短歌発表用アカウントをつくり、投稿を習慣にするのもおすすめです。
「#tanka」などのハッシュタグ(検索用キーワード)をつけて投稿すると、意外と複数の人から見てもらえます。
初心者でも慣れてきた方でも、長く続けていくためには「途中でやめてもいい」と思うことがある意味で大切なのかな、と考えています。
点線だって立派な線です。「続いて」います。
そして、他人から思うように評価が得られなくても、自分自身が短歌を詠む・読むことを楽しめたらいいなと思います。そうすれば、たとえ忙しかったり体調が悪かったりして短歌から離れても、またやりたいときに始められるはずです。
短歌は、特別な道具も強靭な肉体も必要ないので、もしやめても、いつでも戻れます。
非日常をテーマにすると失敗しがちです。
どうしたら非日常でも良い短歌をつくれますか?
質問者さんは「非日常をテーマにすると失敗しがち」とのことですが、なぜ「失敗」だと感じるのでしょうか? 完成できない? 完成しても納得がいかない? どの部分が、なぜ失敗だと思うのでしょうか? そこに自分自身のこだわりや個性が隠れている気がします。
また、念の為ですが「非日常をテーマに短歌を詠まなければいけない」ということは決してありません。極端な話、日常しかテーマにすべきでないという考えの人もいるぐらいです。非日常しかテーマにすべきではない、という考えの人は極めて少ないと思いますが……。
せっかくの作品、「これは失敗」と終わらせてしまうのは残念です。誰かに見せてみたり、なぜ失敗だと思うかを書き出してみたり、自分の満足する作品に近づく一歩にできるとよさそうです。
最後に別のお話です。作歌についての質問や、コンテストでの評価が得られないなどのお悩みを毎回いただいています。もちろん、そうした質問は一人ひとりニュアンスも違うものです。内容の重複など気にせず、どしどしお送りください!
一方、そういったご質問を送ってくださるにもかかわらず「分かち書き」や「上の句だけ(575のみ)」の作品を応募する方も少なくありません。どんな作品をつくるのも自由ですが、応募するからには、まず規定などをご確認いただくのが第一です。本連載でも「分かち書きはしないほうがいい」という話は何度か出ていますので、ぜひ読みかえしてみてくださいね!
作品や質問のご投稿ありがとうございました。引き続き、テーマ詠「外国語」を募集しています。
テーマ詠は、お題の単語を短歌のなかに入れても入れなくてもOKです。そのテーマにあった短歌をお待ちしています。
どこかに応募した作品も、未発表も作品もぜひご投稿ください。(著作権がご自身にある作品に限ります)
応募規定 | 短歌(57577)を募集します。 テーマは「外国語」。 応募点数制限なし。 応募フォームに柴田さんへの質問欄を設けています。短歌のことや、作品づくりについて選者:柴田葵さんに質問があればご自由にお書きください。匿名で質問内容とその回答を記事に掲載させていただく場合があります。必ずしも回答があるわけではございませんので、ご了承ください。 |
応募方法 | 応募フォームもしくはTwitterでご応募ください。Twitterの場合は公募ガイド公式アカウント「@kouboguide」をフォローして、ハッシュタグ「#あなたとよむ短歌外国語」をつけてツイートしてください。 ※応募者には、弊社から公募やイベントに関する情報をお知らせする場合があります。 |
賞 | 最優秀賞1点=Amazonギフト券3000円分 優秀賞2点=Amazonギフト券1000円分 佳作数点=ウェブ掲載 ※該当作品なしの場合があります。 ※作品を記事内で推敲する場合があります。 ※発送は発表月末~翌月頭を予定しております。 |
締切 | 2024年5月31日 |
発表 | 2024年7月1日 |