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【鉄道「受難の時代」をどう乗り越えていくか?】 YouTubeで人気の鉄道アナリスト・鐵坊主が徹底分析!『データから読みとくJRの生存戦略』5月27日発売!

河出書房新社
街づくり、流通、銀行、サービス…‟脱・鉄道“へと舵を切るJR各社の未来図とは?! その挑戦と成算を探る!




株式会社河出書房新社(東京都新宿区/代表取締役 小野寺優)より、『データから読みとく JRの生存戦略』(税込定価1,056円)を、2025年5月27日に発売いたします。

■大きく揺らぐ「鉄道の存在意義」 JR各社の新たな戦いが始まった!

(本書まえがきより)
鉄道の存在意義が、いま大きく揺らいでいる。とりわけ2020(令和2)年に始まった新型コロナウイルス感染症の拡大は、鉄道事業の根幹を揺るがす未曾有の事態となった。そして同時に、人口減少・少子高齢化という日本社会の構造的課題、ライフスタイルの多様化やマイカー依存の定着、地方都市における公共交通空白地の拡大など、もともと存在していた問題が、コロナ禍を契機に一気に表面化することとなった。
もはや「かつての需要水準に戻る」ことを前提にした事業運営は通用せず、鉄道会社はみずからの存在意義と向き合い直さざるを得ない段階に来ている。
そうしたなかで、鉄道会社の多くは「移動の提供」という枠を超え、地域社会との新たな関係を築こうとしている。これまでにも見られた駅を起点とした都市開発、観光需要の創出のみならず、物流やエネルギー分野との連携、さらにはデジタルインフラの整備に至るまで、鉄道会社の果たすべき役割はかつてないほど多様で広範なものとなっている。
その背景にあるのは、もはや鉄道を単独で持続させることが困難になっているという厳しい現実である。だが同時に、鉄道という存在が持つ「地域との接点の多さ」こそが、新たな事業展開の起点になり得るという着眼でもある。単なる収益源の多角化ではなく、地域と鉄道が相互に影響を与え合い、共に変化していくためのプラットフォームとして鉄道を捉え直す動きが起こりつつある。
本書では、こうした鉄道会社の取り組みを多角的に取り上げ、それぞれの施策や背景にある社会的条件、そして将来への展望を丁寧に読みといていく。


2025年現在、コロナ禍を経て人出が戻り、鉄道業界も運輸収入が回復基調にあります。しかし、業績が回復しても、鉄道事業のあり方はコロナ前にはもう戻らないという見方が強くあります。未来には、本格的な人口減少社会が待っているからです。そんな将来を見据えたJR各社の取り組みが、姿を現し始めています。

いま各社が推進しているのが「鉄道事業のみに頼らない」経営。その分野は多岐にわたり、宅地・マンションの開発、ホテル経営などの不動産関連事業、沿線のエンターテインメント事業、百貨店やショッピングセンターの運営、駅ナカで展開する小売業や外食業、広告事業、旅行代理店事業、さらには交通系ICカードと連動させた金融事業など、さまざまです。

JR各社は現在、新たな顧客、そして収益を獲得すべく、さまざまな取り組みを行なっています。本書はその現状を、YouTubeで人気の鉄道アナリスト「鐵坊主」氏が各社や沿線自治体の発表資料やデータをもとに解説。

これからの鉄道の行く末を考えていく上で、非常に有用となる一冊『データから読みとく JRの生存戦略』の発売にぜひご注目ください。

■『データから読みとく JRの生存戦略』目次



1章 JRグループの生存戦略
オーバーツーリズムが危惧されるなか、JRがインバウンドに力を入れる理由
デジタル戦略の裏で…一筋縄ではいかない「みどりの窓口」の削減
東西の座席文化の違いから見る、人口減少社会への対応
「青春18きっぷ」のルール変更で浮き彫りになった思惑とは
フルムーン夫婦グリーンパス廃止、ジャパンレールパス値上げ。JR各社の「距離」が広がる
往復乗車券、連続乗車券廃止から透けて見えるJRグループの狙いとは
鉄道貨物を倍増させたい政府の理想と、乖離した現実

2章 JR北海道の生存戦略
JR北海道の最重要拠点「札幌」を取り巻く不確実な状況
苗穂工場の移転で手にする一等地を、JR北海道はどう活用する?
北海道の鉄道網は国土防衛・安全保障に寄与できるか?
決め手となる改善策がない…JR北海道の人材難の深刻度

3章 JR東日本の生存戦略
移動手段の提供者から、生活全体を支える企業へ…JR東日本が描く未来図
Suicaを軸に情報産業部門を拡大させるJR東日本の狙いとは
ローカル線に見る、JR東日本の消極的な鉄道事業への投資
需要の平準化と経済圏拡大による、JR東日本のコスト削減策とは
単なる不動産開発に留まらない。東山手再開発と交通拠点の未来

4章 JR東海の生存戦略
「新幹線頼み」を脱し、収益源のシフトチェンジに挑むJR東海
新幹線エクスプレス予約の「1年前予約」導入の狙いと課題
豪雨のたびに止まる東海道新幹線。構造的な弱点と求められる対策
運行の効率化で持続可能な鉄道事業に…JR東海の新たな経営戦略
鉄道×観光×エンタメ。変わりゆくJR東海の成長戦略を読みとく

5章 JR西日本の生存戦略
独自の経済圏確立を目指すJR西日本の新たな取り組み
鉄道会社からエネルギー供給の要へ。JR西日本が挑む水素戦略のゆくえ
北陸新幹線の延伸遅延による、JR西日本のデメリットとルート選定の課題
なにわ筋線開業で激変する大阪の鉄道網と都市構造

6章 JR四国の生存戦略
JR四国の本拠地「高松」での再開発事業に成算はあるか
高架化工事は完了するも、先行き不透明な松山駅の周辺開発
鉄道事業の苦境が続いているJR四国が描く将来のビジョンとは

7章 JR九州の生存戦略
JR九州のローカル線の未来。存続か?転換か?各地で進む議論
熊本駅と豊肥本線の未来。新たな交通拠点の可能性を探る
発足当初から経営の多角化を進めてきたJR九州の今後の課題は?



■著者紹介  鐵坊主 てつぼうず

1968年生まれ、カナダ在住。鉄道アナリスト、鉄道解説系YouTuber。
2020年11月にYouTubeチャンネルを開設。鉄道を中心とする日本の地域交通のあり方について鋭い視点で分析・解説し、人気を集めている。著書に第48回交通図書賞・奨励賞を受賞した『鉄道会社 データが警告する未来図』のほか、『鉄道会社vs地方自治体 データが突き付ける存続限界』『鉄道路線に翻弄される地域社会』がある。
YouTube:鐵坊主チャンネル https://www.youtube.com/@tetsu-bozu
X:@tetsu_bozu

■新刊情報



書名:データから読みとく JRの生存戦略
著者:鐵坊主
仕様:新書判/並製/216ページ
発売日:2025年5月27日
税込定価:1,056円(本体960円)
ISBN:978-4-309-50459-9
装丁:こやまたかこ
URL:https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309504599/



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『データから読みとく JRの生存戦略』


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