【徹底解説】Canvaとメディバンを駆使して、同人誌の表紙を無料で作成しよう!【簡単!】
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文学フリマに同人誌を出したい!でも表紙がない……
「文フリ」こと文学フリマなど、文芸系の同人誌市場が盛り上がる昨今。WEBサイトにアップしている小説や、SNSに投稿した詩、ショートショートなどを集めて「同人誌を作ってみたい!」と思いながらも、表紙のことがネックで尻込みしている人はいませんか? 今回は、デザイン的な技術や知識などは一切不要! 初心者でも2つのツールがあれば簡単にできちゃう表紙の作り方について、ご紹介していきたいと思います♪
事前に用意すること
・デザインツール「Canva」(無料)にPCで登録する
・イラスト制作ツール「MediBang Paint」(無料)をPCにダウンロードする
・同人誌のサイズと印刷所を決め、印刷所のHPにある表紙用テンプレートを入手しておく
※PCでの作業を推奨。印刷所によっては専用テンプレートが用意されているため、スマホでも作成可能な場合もあり。
Canvaで表紙をデザインしよう
サイズを設定しよう
①Canvaのページを開いたら、まずは左上の「+デザインを作成」をクリック。
②カスタムサイズをクリックして、ピクセル数を入力します。その場合、主なサイズで必要なピクセル数は以下になります。(無料会員の場合は、デザイン作成後はサイズを修正することができません。縦横や数値など、間違えないように注意しましょう)
※フルカラー印刷に適した解像度350pdiで計算した場合
・A4の場合(幅2894px・高さ4093px)
・A5の場合(幅2039px・高さ2894px)
・A6の場合(幅1447px・高さ2039px)
・B5の場合(幅2508px・高さ3541px)
・B6の場合(幅1764px・高さ2508px)
もし、上記以外のサイズで作りたい場合は、googleなどで、解像度とピクセル数の計算ツールを探して、計算してみてくださいね。
テンプレート&素材を使おう
③左上のボックスに「本の表紙」といれて、テンプレートを検索します。もし、好みのものが見つからない場合は「ノート」や「ポスター」「パンフレット」など、いろいろなワードをいれて別のデザインテンプレートを探しましょう。
ちなみにテンプレートや素材などは基本的にすべて商用利用がOK。ただ、そのまま使うというのはNGなので、色を変えたり、配置や文字を変えたりして、自分なりのアレンジを加えて使用しましょう。(なお、テンプレートやデザイン作成者のクレジット表記も原則として不要です)
④好きなものが見つかったら、テンプレートをクリック。キャンバスに反映されたら、今度はデザインの詳細を変更していきます。
まずは、表紙の印象を決める中央のフレームに入っている写真を変えます。左のアイコンから「素材」を選び、使用したい写真やイラストなどのキーワードを入力してみましょう。今回は2月ということもあり、「バレンタイン」というざっくりとしたテーマを入力しました。
すると、以下のように「グラフィック」や「写真」「動画」など、さまざまなタブが現われ、下に素材がでてきます。ここでは例として、写真のタブからバレンタインっぽい写真を探してみました。気に入ったものが見つかったら、その画像をクリックしてドラッグ。おさるさんの写真が入っている場所に重ねて、選んだ画像がフレーム内に入ったらドロップして完了です。(ちなみに王冠マークがついた素材を使用すると、画像に透かしが入った状態になります。どうしても使いたい場合は、有料会員に登録しましょう)
⑤選択した素材は、ダブルクリックで回転や拡大・縮小することもできます。
また、クリックした時に上部に出現する「編集」を押すと、素材の色味を変えたり、フィルターをかけたりすることも可能です。お好きなテイストになるまで、いろいろと画像を編集してみましょう。最初に戻したい時は「なし」を押してリセットもできるので、気軽にどんどん加工してみてくださいね。
表紙の色とタイトルを変更してみよう
⑥表紙全体をクリックで選択後、上部に表示されたウィンドウの○部分をクリックします。すると左ウィンドウにカラーパレットが表示されますので、作品のイメージと合う色に変更してみましょう。
「文書で使用中のカラー」欄にある虹色の円を選択すると、単色パレットにない色が設定できます。カラーコードでの指定もOK。また、素材に使用中の色なども合わせて表示してくれるので、表紙に統一感をもたせることも簡単にできちゃいます。今回はバレンタインテーマなのでチョコレートっぽい色に指定してみますね。
⑦タイトルも任意のものへと変更します。まずは変えたい部分をダブルクリックで選択。すると、以下のような画面になります。左のウィンドウには、変更可能なさまざまなフォントがずらりと並んでいます。(使いたいフォントがある場合は、検索ボックスでフォントを指定することも可能)。さらに画像の上部のアイコンからは、フォントサイズや色などが変更できますので、素材同様いろいろと加工を楽しみましょう。
今回は、アーチ型のままフォントの色と文字間隔(赤枠で囲んだところをクリックすると調節可能です)を変更しました。また縦にあった文字を削除(クリック&Deleteキーで削除も簡単です)、下部に入っていた文字も一部削除し、サイズや太字などに変えて完成です!
追加でデザインしてみよう
⑧「このままでは少し味気ないな……」という場合は、いろいろとデザインを追加してみましょう。今回は例として枠を追加してみました。
写真を探した時と同様に左側のメニューバーから素材をクリックし、検索部分に「長方形 枠」など、キーワードを入れます。精度を上げたい場合は、赤枠で囲んだ部分をクリックし、向きの部分の「縦長」(今回は縦長の枠を探しているため)にチェックを入れて検索してみましょう。
枠のデザインを選んだら、表紙の背景色を変えた時と同様の方法で、枠の色も変更してみましょう。今回は元の写真の色にあったピンクを設定しました。
ほかにも、ワンポイント画像を背面に足してみたり、透明度を変更して透かしのようにデザインを入れてみたり……。いろいろな素材との組み合わせを楽しみましょう!
背表紙をつくろう
⑨背表紙は表紙を複製して作成するのがおすすめです。赤枠の鍵マークの右にあるアイコンを選んでページを複製します。そのあと、裏表紙に必要ない部分(タイトルや写真が入ったフレームなど)を削除しましょう。裏表紙に追加でデザインを足す場合は「2ページ」の画像をスクロールで画面の中央にもってくると作業しやすくなります。
また、自分で撮影した写真などを使いたい場合は、左側のアップロードをクリックして追加して使用してくださいね。