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【完全解説】canvaで作った同人誌の表紙データを、印刷所テンプレートに合わせて加工しよう【MediBang Paint】

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Pickup!

印刷所用のデータを作ろう

Canvaから表紙データをダウンロードしよう

⑩右上の「共有」をクリックして、ダウンロードを押します。

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ファイルの種類は「PNG」、ページを選択は「すべてのページ(2)」になっているのを確認してから、ダウンロードをクリックします。こちらで表紙データのダウンロードは完了です。

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MediBang Paintを使ってみよう

印刷所テンプレートをひらこう

⑪ここからはMediBang Paintで作業していきます。まず左上の「ファイル」から「画像をレイヤーとして開く」を選択し、事前にダウンロードしておいた印刷所のテンプレートを開きましょう。

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気をつけることは主に2つだけ。1つめは、一番外側の塗り足し線(緑)を超える大きさの画像になるようにすること、2つめは裁断時に切れてしまったら困るタイトルや著者名などを、赤いところ(仕上がり線より一回り内側)に入れることです。
 

ほとんどの印刷所テンプレートには、もっと詳しい説明書きがついていますので(上記の画像は一例です)、そちらをよく読んでから作業にとりかかりましょう。ちなみに真ん中を挟んで右と左にある白線は、背幅を示す線になります(この場合は3㎜を想定しています)。

⑫Canvaからダウンロードしたデータについても、⑪と同じ方法でレイヤーとして開きます。(以下のように裏表紙、表紙ともに別のレイヤーとして表示されたらOK)

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上の画像のように切れてほしくないデザインが赤い部分より外側に出ている場合は、表紙と裏表紙のレイヤーをそれぞれ縮小しましょう。(逆に、Canvaでダウンロードしたデザインを拡大するのはNGです)。

上部の「選択範囲」のなかから「変形」を選び、赤枠に収まるように縮小していきます。この時、必ず右側で縮小しようとしている画像のレイヤーが選択されているか(青くなっているか)を確認しましょう。

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以下のように、オモテもウラも赤の部分に収まるように画像が入るとOKです。

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⑬塗り足し線に足りない部分と背幅の部分を補うため、新しいレイヤーを追加します。赤楕円で囲まれた部分の一番左を押すとレイヤーが追加されます(アイコンをポイントすると「レイヤーを追加」と表示されます)。新しく追加されたレイヤーをダブルクリックし、他のものと間違えないように任意のレイヤー名をつけましょう。(今の場合は「塗り残し」です)

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「塗り残し」レイヤーを一番上にドラッグして移動します。そのあと、①スポイトツール(手のひらアイコンのすぐ上にあります)で表紙の色(茶色の部分ならどこでもOK)をクリックして採取。左上にある赤枠で囲まれた四角が表紙の色になったら、②塗りつぶしツールを選択します(■のアイコン)。

水色の枠で囲んである部分の表示が「矩形(くけい)」になっていることを確認してから、マウスのドラッグで下画像のように四角を描きます。この時、塗り足し線(緑)を超えるように大きく描いてください。

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⑭今度は「塗り残し」レイヤーを、「テンプレート」レイヤーのすぐ上にドラッグで移動させると以下のようになります。こちらで、塗り残し線よりも大きく、背幅部分もカバーした表紙データを作成することができました。 

また、背幅に厚みがあり、背幅のみ色を変えたい場合は、表紙とは別の色でさきほどの「塗りつぶし」ツールを使って作成してもOK(背幅のガイドラインを参照しながら長方形を縦長に描く)。背に文字を入れたい場合は、左にある「T」のマーク(フォントツール)を使って、文字を入れることも可能ですよ。

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⑮最後に一番上のレイヤーを選択した状態で、赤枠で囲ったアイコン(レイヤーを下に統合)を押して、表紙用のレイヤーをすべて統合したら完成です。(テンプレートや説明書きのレイヤーは統合しないように注意してくださいね)

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PSD形式で保存しよう

⑯右上の「ファイル」から「名前をつけて保存」を選択。ファイル名を決めて、ファイルの種類を「PSD」にして保存しましょう。(テンプレートや説明書き削除の指示がある場合は、保存の前にテンプレートや説明書きのレイヤーを削除しておくことも忘れずに)

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こちらで表紙用のデータが完成しました!
いかがだったでしょうか。「これくらいならできそう!」という人はぜひチャレンジを。

ただ、プロセスを簡易化するため、本記事の方法で表紙を作成した場合、Canvaで使用したカラーによってはPCのディスプレイで見るデザインと実物では色合いが変化してしまう場合があります。その点だけご留意ください。(Canvaでは「RGBカラー」というカラーモードでデータが作成されていますが、印刷では「CMYKカラー」というカラーモードで出力されるため)

無料イラストソフトやデザインソフトはほかにもいくつかあります。あなたに合った無料ツールを駆使して、とっておきの1冊をつくってみてくださいね♪