戦後80年、17人の子どもの目線で語る戦争絵本『いま、日本は戦争をしている』が発売
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戦後80年となる2025年の夏、戦争をテーマにした絵本『いま、日本は戦争をしている─太平洋戦争のときの子どもたち─』が発売される。講談社絵本賞や小学館児童出版文化賞を受賞した絵本作家・堀川理万子氏が手掛けるこの作品は、太平洋戦争中に子どもだった17人の実体験をもとに描かれている。
本書は、空襲や原爆、地上戦、引き揚げ、疎開など、戦時中のさまざまな経験をした人々へのインタビューをもとに制作された。沖縄、広島、長崎、満州、樺太、北海道、東京など、日本各地での体験が子どもたちの視点から語られ、戦争の理不尽さとリアリティを伝えている。
出版元の小峰書店は、戦後間もない1946年に創立され、以来、戦争をテーマにした児童書を多数出版してきた。代表作『ひろしまのピカ』は15カ国以上で翻訳され、国際的に高い評価を得ている。今回の新作は、そうした伝統を受け継ぐ重要な一冊となりそうだ。
堀川氏は「17人の子ども(だった方々)が見た光景や経験をかきました。その困難な時代を生き抜いた彼らは、生きるパワーに満ちていて、勇気を与えてくれます」とコメントしている。また、「戦争が『現在』の問題でもあるいま、私たちはどう考え、どう行動したらいいのか、この本とともにいっしょに考えてくれませんか?」と読者に呼びかけている。
本書の発売に合わせ、東京と愛知の4会場で堀川氏の絵画展と原画展も開催される。戦後80年という節目の年に、この絵本を通じて戦争の記憶を次世代に伝え、平和について考える機会となることが期待される。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000066421.html