日本の書籍、世界へ羽ばたく!115冊が翻訳助成に採択、海外進出に期待
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日本の書籍が世界中で読まれる日が近づいているかもしれない。特定非営利活動法人映像産業振興機構(VIPO)が実施した海外向け翻訳助成事業の採択結果が発表され、115冊もの日本書籍が海外進出への第一歩を踏み出した。
この助成事業は、令和7年度文化庁「活字文化のグローバル展開推進事業」の一環として行われたもので、日本の書籍を海外にライセンスアウトする際に必要な企画書の翻訳・作成とサンプルの翻訳費用を支援するものだ。今回の公募には188冊の書籍について320件の申請があり、厳正な審査の結果、115冊、135件が採択された。
採択された書籍のジャンルは多岐にわたる。文芸作品が42冊と最も多く、次いでミステリー・サスペンス・ハードボイルドが20冊、絵本・児童書が17冊と続く。SF・ホラー・ファンタジーや、アート・建築・デザイン、趣味・実用書なども選ばれており、日本の多様な文学・文化が海外に紹介されることになりそうだ。
採択された事業者には、大手出版社から専門出版社まで38社が名を連ねている。講談社、集英社、小学館といった大手はもちろん、文藝春秋、新潮社、筑摩書房など文芸作品に強い出版社も多く含まれている。また、児童書専門の福音館書店や、ビジネス書で知られる東洋経済新報社なども採択されており、幅広いジャンルの書籍が海を渡る準備を進めている。
この事業を通じて、日本の豊かな活字文化が世界に広がることが期待される。翻訳された企画書やサンプルを通じて、海外の出版社や読者の目に留まる機会が増えれば、日本文学や日本文化への理解も深まるだろう。
VIPOの担当者は「日本の素晴らしい作品を世界中の読者に届けたい」と意気込みを語る。今後、これらの書籍が実際に海外で出版され、世界中の書店に並ぶ日が来ることを楽しみに待ちたい。
出典: https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000107.000103029.html