【表紙はノンブルをつける?つけない?】WEB応募にも対応! 文学賞・公募でありがちなミスと原稿規定を守るための注意点


厳守! 応募の諸注意
規定を守らなかったら審査の対象外になる事項と、そこまでではない規定があるが、いずれにしても規定は守ろう。ここでは主な注意点を挙げる!
枚数と締め切りは、絶対に守ろう!
せっかく応募しても、選考されない場合がある。
完全にアウトなのは枚数超過で、これは勘違い、設定のミスが多い。
たとえば、400字詰原稿用紙50枚なのに、40字×30行の設定にして、これで50枚書いてしまうとか、1行20字に設定したはずが、なぜか21字になっていて、規定を超えてしまうとか。
多少の超過なら大目に見てもらえても、大幅にオーバーしていたら無効にせざるを得ない。
締切に間に合わなかった作品も、1日ならまだしも、審査が始まってしまってからでは救いようがない。締め切り後に出す人はいないと思うが、宛先が不完全で別の郵便局に配達されてしまい、しばらくして着く、または差出人に戻されてしまうこともある。
また、最近では「手書き原稿不可」や、「USBなどの記録メディアでの応募不可」といった規定を設けている場合があり、規定に反すれば無効になる。
多少の規定違反では無効にまではならないが、「綴じる」とあるのに綴じていない、「ノンブルをふる」とあるのにページ番号がない、字が汚い、ジャンルや趣旨が違う作品は歓迎されない。
力不足はやむを得ないが、審査をする側への配慮も忘れずに!

WEB応募ゆえの不備に注意!
最近はWEB応募ができる文学賞もあり、そこでは郵送の文学賞にはなかったトラブルもある。
たとえば、パソコンのソフトはWord(doc、docx)またはテキスト原稿となっているのに、一太郎で作成したり、PDFで送ってきたり。端末がMacのため、一部文字化けを起こしてしまうこともある。
WEB応募では、応募画面上で自分の端末にある原稿を選択するが、選択を間違い、空の文書で応募してしまうケースもある。
また、応募フォームにタイトルと作者名を書く欄があるため、作品だけ送ってしまう人もいる。添付する作品には表紙をつけ、そこにタイトルと作者名を書こう(規定があればそちらが優先)。
なお、データ原稿でも読みにくい書式の原稿がある。行間は空けたほうがいいが、字間は空けない(字間0)ようにしよう。
表紙はノンブル不要 あらすじはすじを!
封筒の中には、原稿(表紙・作品・住所や略歴等を書いたもの)を入れる。ノンブルは作品に入れ、表紙から通し番号にしないこと。
指定があればあらすじを入れる。あらすじは結末まで書く。あくまでもすじであり、「渾身の一作」のようなことは書かないこと。
ときどき、「初めて書きました」「審査よろしくお願いします」のように書かれている原稿があるが、邪魔なだけ。封筒の中にさらに封筒とか、異常に厳重な包装も迷惑になる。原稿は折らないこと。
※本記事は2018年10月号に掲載した記事を再掲載したものです。