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【地図井式】忙しくても7万字書く!(2)メンタルトレーニング的執筆ライフ 2/4

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コラム

メンタルを強くするのではなく、自分のメンタルを科学すること

メンタルトレーニングはもともと、物理的にも精神的にも不安定な宇宙飛行士の心のトレーニング方法として編み出され、プロジェクト遂行の妨げとなる心の問題を、科学的な方法論でどう解決するか、というところから始まったそうです。それがスポーツの世界に応用され、経営者や政治家・役者などに広まり、日本にも輸入された思考法です。「メンタル」を「強くする」などというとどうしても根性論や、動じない心を手にするには!のような熱いエネルギッシュな何かをイメージされる人も多いかと思いますがどちらかというと科学的で客観的な方法です。

 

まず、受け入れていただきたいのは、自分自身をありのままに伝えられて、自分をコントロールしてくれるスペシャルなメンタルトレーナーという他人はどこにもいません。全員のメンタルトレーナーは自分自身でしかありえません。なので、私もこうした文章を書いておいて申し訳ないのですが、私自身のメンタルトレーナースペシャリストであるだけで、あなたにとってのスペシャリストではありません。

 

そして、自分というものをできるだけ、ただのホモサピエンスの一個体であると自覚して、自分自身をなるべく客観的に、まるで実験動物を見るように冷静に観察する必要があります。そうすると、人間の脳の働きがどう活性化するのか、食事での体のつくり方、気分やモチベーションって何なのか、というところを科学的に学んでみたくなってくると思います。つぎは、「執筆を行う自分」というものを客観視して、どうやって無理なく執筆モチベーションを維持し、行動するか、ということをメンタルトレーニング的に思考してみたいと思います。