【地図井式】執筆環境、どうしよう! 憧れのイメージと自分の現実との折り合いのつけ方
- タグ
- コラム


桜も咲いて4月から新生活が始まりがちな昨今、それに合わせた生活環境を考えなおしている人も多いのではないでしょうか。
執筆環境についても自分の集中への最適化を図ることをテーマに書いてみたいと思います。どんな環境で仕事のやる気が出るかと同じように、書くことに向き合うために自分の執筆環境についても研究しなおすのもオススメです。
書けないのは、仕事がはかどらないのは場所のデザインが自分の集中スタイルにあっていないからかもしれません。
憧れのイメージと自分の現実との折り合いのつけ方
私には憧れの執筆環境があります。
スタジオジブリの名作、となりのトトロに出てくる、サツキとメイのお父さんの執筆環境です。大学の非常勤講師をしている彼の、庭に面した自室。これが最も豊かな執筆環境だとずっと思っています。
広い庭に面しながらもいい具合に日差しを避けて、
やわらかい風だけが入ってくる雑然とした、
でも没頭できる書斎。
そして集中が切れたところで、子供(メイ)が摘んできた花が並べられ、
「おとうさん、お花屋さんね」と言って
お父さんの邪魔をしない程度のごっこ遊びに強制的に参加させられるシーン。
集中が切れたときにどんなイベントが起こりうるかも、注意力散漫な私の中では重要なファクターです。

けれど憧れと現実はとても差があり、まず私は重度の花粉症で今の季節は特に窓を開けることさえしません。机の端にタンポポを置かれようものなら、花粉の存在の雰囲気でもう目も鼻も顔じゅうの粘膜か過剰反応して執筆どころではないです。
また育児の現実として、親の邪魔をしないごっこ遊びなど皆無に近く、反応しなかった時点で集中している物を遮る位置に回り込む、支えてくれる前提で倒れこんでくる、可愛らしく親の不参加を悲しむなど常に親の集中を奪ってきます。
憧れと現実の折り合いをつけられるようになったのはつい最近ですが、自分が憧れる環境と自分に適した環境をうまいこと織り交ぜながら場所を作ることはとてもクリエイティブで難しいですが、やってみる価値が高いです。
形から入る、という人もいますが形から入ってもできない場合は、憧れの形と現実の形が私のように違っていた場合もあるので書けない、集中できないときは、その形を見直す時が来たのかもしれません。