【地図井式|特別編】文学フリマを選んだ理由 「足りなかった私の完成版」として完璧な仕上がり
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「足りなかった私の完成版」として完璧な仕上がり
ですが、約一年間、この孤独を一緒に体験した、ただ本を出したいだけの他人が近くにいて、同じように講師も孤独に自分の作品世界と向き合って苦しみぬいていることが常に感じられる贅沢な部室のような空間だったなと思います。
また、やはり物書きとしてのキャリアのある先生の言葉が、書く意欲を刺激し、これまでの作品のみで構成しようとしていた私でしたが期間中に驚きの速度で書くことができたのも先生と部室のバフ(ゲーム用語:パラメータ上昇の効果)にかけられたおかげだったなと思います。
改めて自分の本に対する向き合い方や、理想とするもの、譲りたくない部分、逆にどうでもいいと思っていた部分などを知り、自分の書きたかった欲望のコアを手に確かめられた思いです。なので完成した今は、落選作品供養ではなく、「足りなかった私の完成版」として完璧な仕上がりだなと思います。
自費出版するにあたり文学フリマは参加するムーブメントとしてわかりやすく、多くの人出に気持ちが盛り上がりやすいタイプのひとにはオススメです。
私はここまで大規模なものは出店も参加も初めてなので勝手がわからないところもありますが、よろしければ会いに来て下さい。
過去の記事はこちらから: 【地図井式】忙しくても7万字書く!(2)メンタルトレーニング的執筆ライフ 【地図井式】忙しくても7万字書く!(4)書くための「欲」の取り扱い 【地図井式】忙しくても7万字書く!(5)創作メンタル的数字との付き合い方 |

ライター
地図井ユキ
元OLシングルマザーのアラフォーライター。
中学校のとき美術部でした。油絵の果てしなさに絶望したのを覚えています。3月4月を引きこもっていたので5月は元気に外に出かけています!ヒント:+3キロ
※5月11日文学フリマでは「南3-4ホール と11-12」にお立ち寄りくださいませ。