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テンを打つタイミング|読点の打ち方に正解はない

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小説
、(てん)と。(まる)の新ルール
特集

テンを打つタイミング

最後に、打つも打たないも自由ではあるが、打ったほうがよさそうだというテンを例文で紹介しよう。

打つことが多そうなテン

ここでは、用例が十あれば、七割ぐらいはテンを打っているのではないかというテンを挙げてみる。

①時間を表す語句のあと

例文1
明日、私は旅に出ます。

②従属節のあと
従属節とは主節(下記の文で言えば「試験の結果はさっぱりだった」)を補佐するもの。

例文2
徹夜で勉強したのに、試験の結果はさっぱりだった。

③助詞を省いたとき

例文3
用がある場合、言葉をかけてください。

④連用中止法のあと
連用中止法とは、動詞の終止形で終わっている文を、連用形にしてつなげる方法。
〈電話を取り次いだ。担当部署に回した。〉なら、
〈電話を取り次ぎ、担当部署に回した。〉にすること。
この場合、文の切れ目でもあるからテンを打ちたい。

⑤「で」のあと
〈庭で遊ぶ〉といった「で」ではなく、「であり」の省略形の「で」の場合はテンを打ちたい。
以下の例文の場合、テンがないと、〈灯台で観測する〉と読めてしまう。

例文4
海の向こうに見えるのが灯台で、観測する施設でもある。

⑥逆接の接続助詞のあと

例文5
サヨナラ負けを喫したが、不思議と悔しくはなかった。

⑦挿入句のあと

例文6
辞書編纂の第一人者、見坊豪紀は用例を150万語採集した。

⑧文の途中で改行したとき

例文7
そこで男は大きな声で、
「降ります」と言った。

以上、八つの用例を示した。
絶対に打たなければならないということはないが、打つことが多いだろうと思われるテンではある。

打つ打たないが半々ぐらいのテン

こちらはテンを打つことは半々ぐらい、人による、文脈によるというテンを挙げてみる。

①主語のあと

例文8
東京は、日本の首都である。

②並列の修飾語の間

例文9
機能的で、便利な文房具だ。

③接続詞のあと

例文10
しかし、やはり彼の一番の武器はその話術だろう。

④副詞のあと

例文11
ただ、彼について言えば問題ないと思う。

⑤感動詞のあと

例文12
おお、神よ。

⑥セリフの前

例文13
そこで彼は大きな声で、「大変失礼しました」と言った。
 
こちらになると、テンを打つ例も多いが、打たない例も多い。どちらとも言えないテンだ。
人がテンを打ちたくなるタイミングには、「一文が長いからそろそろ息継ぎするところを入れたい」という音読時代の名残や、「ここで止まってほしい、区切りたい」といったリズムからの理由もあるが、打つか打たないかはそれらと併せて適宜判断していくしかない。
テンの打ち方に決まりはなく、常にケースバイケースだ。