公募Q&A「作品制作」 デザイン系のコンテストで手描きは不利?
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デザイン系の公募では「手描きOK」と書かれていても、やはり不利なのでしょうか。
有利も不利も、それは作品次第……。
有利、不利より先に、受賞レベルにあるかどうかを考えたい
時節柄、年賀状の季節ですが、この手の質問は「手描きの年賀状と印刷された年賀状、どちらがいいですか」というのと似ています。いいかどうかはどんな年賀状なのかにもよりますし、誰が誰に出した年賀状なのかにもよります。なんとも言いようがないので、無作為に選んで公募主催者に聞いてみました。
「その団体が何を求めているかにもよると思いますので、一概に不利とは言えないかと思います。手描きの暖かい感じのデザインや、筆文字など、そういうものがいい場合もあるかと。私たちの場合は手描きでない作品が選ばれました。投票を行いましたが、見た目というところもあるかもしれません」
数あるデザイン公募の結果を見ていると、キャラクターデザインはもちろん、シンボルマークやロゴタイプでは、個性的な手描き風作品がかなり入選しています。
手描き作品をあとで主催者がスキャンして補作したのか、最初から手描き風として制作したのかはわかりませんが、手描き風作品が数多く採用されていますので、手描き作品だから入選しないということはなさそうです。
まあ、デジタル作品を手描き風にすることはできても、その逆はできませんから、有利か不利かはともかく、デジタルのほうがいろいろなことができるのは確かですが。
しかし、問題はそんなことより、作品としていいかどうかですよね。
デジタルで作ったからと言って、箸にも棒にもかからない作品が見違えることはないでしょうし、逆にデジタルにしたことで薄っぺらさが強調されるかもしれません。
有利、不利を考えるより、受賞レベルにあるかどうかを考えたいですね。優秀な作品であれば、手描き作品の中でひときわ目立っていいかもしれません。