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謎を解く側から整合性をつける「表」の伏線|伏線は「裏」から生まれる

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小説
「伏線」の魅力
特集

伏線と回収を目の当たりにして、「すごい!」と称賛、感心する。
読者としてはそれでいいが、創作する側は、今度はこれを自分でやらないといけない。
でも、伏線はどう張ればいいのだろうか。

謎を解く側から整合性をつける「表」の伏線

今回、「伏線」に関するアンケートを実施し、4問中3問は前回(「伏線とは何か」)の中で紹介したが、まだ公開していないアンケートの結果がある。それが下記だ。

Q4.jpg

ここで注目したいのは、伏線を「張りたいが、苦手」が23.3%もいるということ。
今回はこの需要にこたえて、伏線の張り方について解説しよう。

主人公側から考える「表」の伏線

主人公の行動やストーリー展開について、前もってにおわせておくこと(伏線)を思いつくのであれば、表から整合性をつければいい。

昔話「桃太郎」を例にとると、原典では、ある日、桃太郎が「鬼退治に行ってきます」と言い出すが、リアルな小説でこれをやれば、「今一つ動機がはっきりしない」と思われるかもしれない。
そこで、「『鬼退治に行ってきます』と言うのが普通」という設定を考え、外堀を埋める。
たとえば、こんな感じ。

  • 桃太郎が生まれた村は鬼の被害に遭っており、村人が困っている。
  • 桃太郎は生まれてからずっと、「悪い者は懲らしめられるべき」「鬼は残虐」ということをおじいさんから言い聞かされている。
  • 桃太郎自身も正義漢で、悪い者が得する世の中はいけないと思っている。
  • 桃太郎は心身の鍛錬をしており、力と技は誰よりも優れていると思っている。
  • 桃太郎は日頃、おじいさんに虎のパンツは鬼の衣装だと聞かされている。

こうしたことをあらかじめ書いておき、そのあとで、

村人の家が荒らされ、現場からは虎のパンツが押収された。

という出来事を起こせば、桃太郎は鬼退治に向かうのは道理となる。