今年も残り1ヶ月半。 悔いを残さず終えるために、 投稿含め公募30にチャレンジします。 とりあえず、この週末にすること。 ・新聞文芸 ・あなたとよむ短歌 ・猫俳句大賞 ・韮山反射炉世界遺産登録10周年記念ロゴマーク ・遠野市観光PRキャラクター
- 川村栄
- karai
ゆうぞうさん お疲れさまです。長いコメントになりそうです。(^^) まず、遅ればせの話題なのですが… 清流の国ぎふショートショート入選「優しさの欠片」 何度も読ませていただいております。 この賞の優秀作も、他の方の作も。創作のヒントが沢山あるのです。 いろんな方の作から、「気づき」を得ています。 どれもすごく短い作なので、「凝縮」されているのです。 ゆうぞうさんの「優しさの欠片」 お世辞抜きに、私はすごく好きです。だから、何度も読みます。 自分自身の母親との関わり方を思い出すのです。 猫の病気を、母親の病気と思い込んで、内心オロオロして、自分の生活を柄にもなく反省する「ドラ息子」。私の若い頃、そのもの。 初見で拝読したときに、いろいろ考えすぎて、「あとで落ち着いて感想を書こう」と思ったまま、本日になりました。 勘違いの笑い話でありながら、息子の母親に対する愛情を感じます。ドラ息子は、屈折した表現しか出来ないけれど、心の奥で母親を思いやっているのですね。「早く母親孝行しろよ。後悔するぞ」と思います。(^^) 「十時までには帰ってやるわ」 笑いました。心配してる癖に、もうちょっと素直になれよ。 私の「北日本文学賞」一次通過にコメントいただき、ありがとうございました。 ゆうぞうさんが、「今年は譲ります」と前に言っていただきましたおかげで、通過出来ております。(^^) 来年は、ぜひ挑戦してください。 ゆうぞうさんとのお付き合いも、早いもので、ちょうど1年になります。お会いしたこともないのに、時々こうしてコメントのやり取りをする中で、本当によい刺激をいただいております。 ゆうぞうさんの作品も、つくログのコメントも、私は好きですよ。 文章のテンポもとてもしっくりくるのです。 今年は、入院もあり、思うように創作の出来ない時間もあったと思います。お互いに、身体の調子とはうまく付き合いながら、これからも一緒に創作続けましょう。 お住まい、三重ですものね。名阪国道使えばすぐです。(三重のどこかにもよりますけど・笑) いつか、機会があればお会いしたいと思っております。 本当に、いつもありがとうございます。
- karai
長ーいつくログです。お許しください。 【長崎旅行報告】【見たもの、行ったところ】 〈初日〉 新地中華街 大浦天主堂 グラバー園 東山手洋館 オランダ坂 稲佐山中腹駐車場 スロープカーで山頂へ。 徐々に暮れていゆく稲佐山の夜景 長崎駅前ぶらぶら 蘇州林のちゃんぽん(激うま) 〈二日目〉 小川凧店 風頭公園で、凧(はた)あげ 龍馬通り、亀山社中近く 散策 原爆資料館・平和公園 出島和蘭商館跡 眼鏡橋 猫神社 江山楼のちゃんぽん(絶品) 〈三日目〉 長崎市恐竜博物館 沖に軍艦島が見える 早めに移動して 門司港レトロ たかせの瓦そば *ハウステンボスには、行きませんでした。行くなら、パーク内ホテルに泊まって、2日間、ずっといられそうに素敵ですけど。 *さださんゆかりの「自由飛行館」は、今は、たぶん親戚がやっているカステラ屋さんだと思うので、今回は行かずです。 ただし、長崎にいる間は車の中では、「天晴」(さださんのベスト盤・3枚組)だけをかけていました。長崎なんだから、当然です。 福山雅治さん、ごめんなさい。 『長崎で感動したベスト3』 1.原爆資料館・平和公園 一番行きたかった場所。静かに祈りを捧げてきました。このために長崎に行ったのですから。 平日で人出も少なかったのですが、途中から修学旅行の団体が続々と。見ていると、どの学校も、平和祈念像の前で、誓いの言葉とかを読み上げていました。 次代を担う子供たちが、過去の悲惨な出来事をどう受け止めているのか、どう感じてくれるのか。全員が真摯に考えるわけでもないのは承知の上ですが、修学旅行でこういう機会を持つのはいいことだと思いました。 長崎の原爆投下は、1945年8月9日。私が生まれる僅か15年前のこと。東日本大震災が13年前。まるで昨日のことのようであると思えば、私が生まれたのは、まだ戦後間もない頃と言えるのだと、いまさらのように感じました。今、世の中が私が経験のないくらいきな臭くなっています。老い先短いこの身など、どうでもいい。戦争になって苦しむのは、若者、子供達、女性。今、修学旅行に来ているこの子たちが、戦地に行き、爆撃に合い、怪我をし、死んでしまい、夢も希望もなくすのです。今、平和を守るために出来ること、またしっかり考えて、行動に移さなければいけないと心の奥深くで感じて帰って参りました。 2.大浦天主堂(キリシタン迫害の歴史を学ぶ) 厳かで美しい建物に感動。中に入ると、自然と頭が下がります。 ぼんやりと知っていた「二十六聖人殉教」の話も、ここで目にすると心に沁みるものが違います。私は仏教徒ですが、信教の自由を奪う暴挙は許せない。罪のない優しいキリシタンの人々を無残に迫害し続けた、時々の権力者に怒りを感じました。こんなこと、二度と繰り返してはならない。でも、今の世の中の流れを見ていると、この先、絶対に無いと言い切れないのが恐ろしいです。 3.風頭公園で、凧(はた)あげ 長崎では、凧(たこ)を「はた」と言います。はたあげ。大人が夢中になる遊びだそうで。小川凧店さんで、子供用の凧と装飾用のものを買い求めました。さっそく、すぐ横の風頭公園で凧あげです。 ほどよい風で、面白いようによく上がる。童心に還りました。私は、一日中やっていたかったけれど、相棒がそれを許してくれそうにないので、1時間ほど。今度、近所の公園であげよう。 もちろん、一人で。ゆっくり楽しみたいもの。(^^) 〈番外〉 ちゃんぽん。長崎のちゃんぽんは、ほんと旨いです。私は、今まで「リンガーハット」のちゃんぽんしか知らなかったけど、本場で食べると違いますね。値段はかなり高いけど。 (もちろんリンガーハットさんは、価格設定にしばりがあるから、それは仕方ないのですけど) お土産は、近所の友達や会社の仲間に、カステラをたくさん買いました。これだけあればカステラ店が出せそうです。カステラ以外にも、これでもかっていうくらいの大量買いです。 私の旅行は数年に一度なので、「買いたいものを迷わず買う」をモットーにしております。「旅行の時は財布の中を気にしない」主義なので。後で、「それにしても買いすぎたか?」と思うのは毎度のことです。(^^)
- ゆうぞうへの返信陽心
ゆうぞうさん、おめでとうございます。 チョコレートなどのカカオ類、マカデミアナッツ、レーズン・ブドウ、 アボカド、キシリトール、ネギ類とかも犬猫に有害な食べ物なんですね。子供の頃に飼育してましたが、知りませんでした。うちの犬は何でも食べていて、お腹壊して正露丸を手に載せてあげてもぺろりと食べました。おそるべし。
- 蜂賀三月
#週5公募チャレンジ こんにちは! 昨日に引き続き今日も猫に関連する公募になってしまいました(笑) 本日の挑戦はこちら! 「第6回犬猫あるある川柳」 https://koubo.jp/contest/251021 いぬのきもち・ねこのきもちに会員登録をする手間はありますが、ペットを飼っている方は挑戦しやすい川柳だと思います! 写真も一緒に投稿できますが、これは任意みたいです。 (私はどうせなので画像添付しときましたが) 撮りためている猫の写真を見て川柳を考えるのは面白い体験でした! もしこれが入賞したら……もちろん猫ちゃんへ貢ぐものを考えなければいけませんね(笑) 締切は2024年11月30日(土)です🐶🐈
- 蜂賀三月
#週5公募チャレンジ お疲れ様です! 今回はもう1作だそうと思っていた「pixiv猫チャリティー企画~猫まみれ2024~」の締切でした!! https://koubo.jp/contest/250322 ということで、急遽エッセイを書きました🐈 すでに小説は過去作をひとつ出していたのですが、書き下ろしエッセイも書きたかったんです。 『猫を飼ったら小説家になれた話』 https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=23354253 自分の創作活動と猫ちゃんの関係性を詳しく書いてみました。 自分の書いた文章が少しでも猫ちゃんの役に立つと思うと嬉しいです。 一気に3000文字近く書いたから疲れてしまいました…。 夜はお仕事頑張ります。
- karai
月初はつくログが賑わっております。(^^) 1日でこんなに…読むも返信するもひと仕事ですね。まさにうれしい悲鳴。(笑)ではまず、落選供養から。よろしければ合掌してやってください。 #第37回どうぞ落選供養 「湯船から来た男」 そいつは湯船の中から突然現れた。銀色の半液状。そう、かの有名なSF映画の敵役にそっくりな感じ。映画では警官に変身した怖い奴だ。そいつは、のんびりした気分で湯船につかっていた僕の両足の間から、ニョロっとでも形容するしかない感じで現れ、たちまち人間の顔になった。どこかで見たことがある間抜け面だと思ったら、それはまるっきり僕の顔だった。 そいつが悠々と湯船から出て洗い場で仁王立ちするまで、僕はただ茫然と見ていた。 「風間健くん、こんばんは。驚かせて済まない」そいつは意外にも何の敵意も感じさせない親しみある声で、挨拶をした。僕にそっくりなのは顔だけで、声は全然違うと思ったが、よくよく考えたら、それは子供の頃、親が撮った動画の中で何度か聞いたことのある、僕の声だった。 「どなたですか?」間抜けな問いかけをした僕のうわずった声が、風呂場に響いた。 「私はT100。君がさっき思い浮かべたSF映画に敬意を表して名付けられた、液状型アンドロイドだ。これから君が要領悪く投げかける質問にいちいち答えていたのでは、時間が無駄になりそうだから、私から手短に説明しよう。面倒なので、一度で理解して欲しい。それから、そのままではきっとのぼせるから、君は洗い場に、私が湯船に入ろう。そう、場所の交代だ。これでいい。では始める」そいつは僕を洗い場に追いやり、自分は湯船の中に気持ちよさそうにつかると、続きを話し始めた。 「私は、遥か未来から来た。未来から来たアンドロイドなら高熱を帯びているか、もしくは、机の引き出しから出てくるはずだと、今、君は思ったね。それは思い込みだ。それに、私は猫型じゃない。君の子孫が、今の君のために送り込んだものでもないから、君を助けるための道具も貸さない。私の目的は観光だ。今、21世紀の日本がブームなのだ。私をこの時代のこの場所に送り込んだ主人は、私がここで体験することを、まるで自分が時間旅行をして体験したように感じることが出来る。残念ながら、私の時代の科学力をもってしても、人間がわが身で時間旅行をすることは出来ない。生身の身体では、時空間のゆがみに耐えられないからね。私が、湯船から出て来たことに他意はないが、ある理由で、私の主人がこの家を選んだのだ。そこはあまり深く考えないように。私は今から観光旅行に出かける。一週間くらいでここに戻る。その間、君は、いつも通りの生活を続けるように。そして、私のことは絶対に口外しないように。いいね、命に関わるよ。私は、出来れば君を傷つけたりしたくない。ああ、それから、一つだけお願いだ。君の服から靴まで、一揃い貸して欲しい。断るわけはないよね。だって、裸の君が外をうろつくと、困るのは君だからね。話は以上だ。質問は受け付けない」 全く手短に、すらすらと必要な話を終えると、そいつは湯船から出た。僕はそいつに追い出されるように風呂場を出て、言われたとおりに一揃いの服と、履き古したスニーカーをそいつに貸した。 「ありがとう。では、また」そいつはそう言い残すと、僕の部屋を出ていった。服と靴と言ったくせに、ソファの上に置きっぱなしにしていたデイバックも勝手に持って行った。 そいつが部屋を出ていってから、ようやく僕は身体が震えてきた。自分でも嫌になる程、反応の遅い頭と身体だ。どうしよう? 警察に言うか? 何て? 「銀色のアンドロイドが湯船から現れて、僕の服と靴とデイバックを持って行きました。観光旅行に行くから、一週間後には戻ってくると言って部屋を出ていきました。僕とそっくりに変身したアンドロイドです」これを警察に信じてもらえるほどには、僕の社会的地位は高くないし、財産もない。運よく応対した警官が優しければ、多少は憐れんで、どこかいい病院を紹介してくれるかも知れない。だめだ。言えない。それに、「口外すれば、命に関わる」みたいなことをあいつは言ったじゃないか。それは殺すという意味だ。相手は未来から来たアンドロイドだ。絶対逃げられない。流し台の下に液体窒素の買い置きなどあるわけないし、近所に溶鉱炉などもない。ならば、どうする? 「君は、いつも通りの生活を続けるように」そうだ、あいつの言うとおりにしよう。それがいい。誰にも言わず、いつも通りに過ごしていれば、きっとあいつは機嫌よく未来に帰るはずだ。帰る時に、ちょっと風呂場を貸してやればいい。それだけだ。それにしても、未来の科学文明はすごい。SF映画がそのまま実現しているなんて。 一週間後、そいつは約束通りに僕の部屋に現れた。僕は慌てて湯を張った。 「ありがとう。楽しかったよ。では未来に帰る」そいつは服を脱いで裸になると、さっさと風呂場に入った。僕はようやく安心した。 「未来はほんとにすごいな。君みたいなのが現れるなんて」 率直に驚きを伝えた僕にそいつは、湯船の中に消える直前、手短に答えた。 「すごいのは君だ。過去に来る時に一番注意しなければいけないのは、過去を変えて未来に悪影響が出てしまうことだ。特に過去に到着した瞬間が一番危ない。万一その空間に人間がいたら、その人間を殺してしまう。だから、運悪く当たって死んでしまっても、未来になんの影響も与えない人間の家を出口に選ぶのだ。でも、そんな条件に合致する人間は滅多にいない。だから、すごいのは君だ」
- ツクルく✑コミック
◌アパンダ×ニコニコ漫画 熊猫杯プロ2024◌ WebComicアパンダ(KADOKAWA)がプロ漫画家限定の漫画賞レースを開催! 賞金総額300万円、11/22募集スタートで賞金がなくなり次第終了です 🔗 https://promo.kadokawa.co.jp/kumanekohai/2024/ #漫画賞
- 希家由見子
- 蜂賀三月
#週5公募チャレンジ こんにちは! 今日で40回目の挑戦です。 二ヶ月分の応募が終わり、ちゃんと続けられていることに少しほっとしていたり…。とりあえずの目標は「三ヶ月続ける!」ことだったので、残り一ヶ月も無事にこなせるように、日々挑戦していきますよ🐝 応援よろしくお願いいたします……! さてさて、本日はネーミングの公募です! 「ファミリーホーム 新キャラクターの名前を大募集!」 https://www.pure-house.co.jp/news/14531/ あまりにもマスコットキャラの猫ちゃんが可愛いので、本名で応募する公募でしたが応募しちゃいました🐈笑 締切は2024年11月1日で結果発表は11月18日と早いです。 結果が早いコンテストって個人的にはけっこう好きなんですよね。(ちゃんと審査されているか?という不安や心配もありますがw) ネーミング公募で採用・入賞したことは一回もないので、このチャレンジの間に一度くらい入賞したかったりします。
- 蜂賀三月への返信karai
蜂賀三月さん またまたありがとうございます。 またまた、すぐさま乗っかります。(^^) 私の作で、猫を登場させた(主人公にしたもの)は、3作書いたことがあります。 そのうち2作は、坊っちゃん文学賞に出して、暫定入賞中ですので、残りの1作(どこにも出していないエッセイ)を、ちょっと改編して応募します。この公募、猫好きには堪らないですね。(^^) 追記:送ろうと思った作は、4000文字近くのエッセイで、今、久しぶりに読んだら、自分で泣けたので、ここには応募せずに置いておきます。 そこそこ出来がいいので。(笑) 1000文字からOKなので、何か別に新作の小説で考えてみます。 #週5公募チャレンジ
- 蜂賀三月
#週5公募チャレンジ こんにちは!本日挑戦する公募はこちら🐈 【小説】pixiv猫チャリティー企画~猫まみれ2024~ https://koubo.jp/contest/250322 チャリティー公募の企画で、投稿作品数×300円分が一般社団法人AIM医学研究所に寄付されます。(めちゃざっくり言うと猫の腎臓の病気の研究のために使われます) それだけでなく、選ばれたいくつかの作品は猫のイラスト展「ニャーと!展」で冊子やペーパーにまとめられ無料配布もされます。 でもまぁ、この公募はそこに選ばれなくても投稿するだけで猫の寄付に繋がるのがミソです! 実は私、猫が好きです。小説を書き始めてすぐに猫を飼うことになり、初めての受賞作品も猫を書いた小説でした。 なので今日は過去に執筆した掌編小説で、自分に権利があるものをこちらの企画に応募しました。どうせ眠ったままになる物語なら寄付に活用したいですし、その延長線で誰かに読んでいただけるなら大儲けってものです。 皆さんも「猫をテーマにしたショートストーリー」で1000字~4000字以内の作品があればぜひ応募を検討してみてくださいね🐱
- karai
秋号、届きました。仕事が終わったら見よう。 仕事前の時間に、BOOKOFFへ。 塞王の楯 老害の人 吾輩は猫である 買いました。 星新一を買いに行ったのに、デカい店に文庫3冊しかない。なぜ? 吾輩は猫である は青空文庫では全く頭に入らないので、買いました。 SOSEKIチャレンジアワード用です。 塞王の楯 は2000円が1500円。綺麗ではあるけど、本屋がもっと近所にあれば新品で買った方がいろんな意味でよかったですね。でも重い本は車の時にしか買えないから、これも巡りあわせってことで。
- 公募ガイド編集部(友)
Kouboメルマガvol.188「煮詰まってこそ、人生!」 こんにちは。編集部の(友)です。 いろいろなことが重なり、何度かメルマガを スキップさせていただいておりました。 放っておいても生きている限り書きたいことは 湧いてくるので、 湧いてくるものを書き留める時間を 持てないことは大変不健康だと感じます。 このような感覚を持つ人、 メルマガを見てくださっている方にはきっと 多くいらっしゃるのではないでしょうか? さて。 私の人生のバイブルのような作品のひとつに、 『すいか』というドラマがあります。 小林聡美、小泉今日子、もたいまさこ、 片桐はいり、市川実日子、ともさかりえ、 浅丘ルリ子……なとが出てきます。 役者の並びから映画『かもめ食堂』を 思い出す方も多そうですが、 それより以前の土曜の21時にやっていたドラマです。 視聴率は微妙ながら、時間経過と共に根強いファンが 増えていった作品でした。 わたしも後追いでファンになりました。 脚本家は木皿泉さん。 わたしはこのドラマが大好きで、 絶版になっていたシナリオ本が文庫で 出たときは小躍りしました。 いろんな生き方の女性が出てきます。 いまより生き方が多様ではなかった時代なのにです。 いちばんグッとくるのは、 主人公の小林聡美が非常に煮詰まった人物であること。 シナリオを読むと、 基子「(煮詰まる)」 とあります。基子、しょっちゅうこうなります。 そんな主人公いる!?!? でも、現実を生きる人は、 わりとしょっちゅう煮詰まったり、 言葉がすぐに出なかったりするような場面を迎える ことって多いのではないでしょうか? それでも明日はやってくるし、 関わりつづけなくてはならない人はそこに居る。 毎日をどうにかこうにか納得しながら 生きるためのヒントがたくさん詰まった作品です。 煮詰まる基子が主人公であるドラマが存在することで、 日々煮詰まることに迷いがなくなりました。 (できれば煮詰まりたくなんかないけれど) 創作って、煮詰まりまくりじゃないですか? いいんです、みなさん、煮詰まってこそ主人公です。 今日も明日もあさっても、煮詰まっていきましょう! (嫌だーーーー!!!) では、今回はこの辺で。 みなさま、今日も明日もあさっても、 素敵な公募・創作ライフを~!! ――INDEX――――――――― (1)メルマガ企画 編集部(友)の「とったるぞ、●●賞!」 (2)告知 季刊公募ガイド連載 中村航選「プロットだけ大賞」 第5回 結果発表! (3)おすすめ公募5選! 今からなら新ジャンルに挑戦できるかも!? ――お知らせ――――――――― 【「公募ガイド2024年秋号」発売中!】 ◎特集「小説書きに捧ぐ 漫画原作ハンドブック」 落選続きで「才能がないのかも」 「自分の好きな物語ばかり書いていてはだめなのかな」と 道に迷っている小説書きのあなた! 今号では自分の物語を小説というカタチに捉われず 世界に発信していく手段の1つとして 「漫画原作」という道をご提案。 小説を書いているあなたにこそ読んでほしい、 新たな視点での内容が詰まっています! 今漫画業界で求められているのは、あなたの物語かもしれません。 ▶「金田一少年の事件簿」原作者直伝 小説書きが漫画原作者になるための3つの極意 ▶漫画原作講師 仲村みなみ先生に教わる シナリオ形式の漫画原作の書き方 ▶漫画制作スタジオSORAJIMA監修 あなたの「得意」がとにかく生かせる! 分業での漫画制作現場のリアル ◎連載 ・W選考委員版小説でもどうぞ 第10回選考会 高橋源一郎さん×千早茜さん 第11回募集開始 高橋源一郎さん×今村翔吾さん ・中村航選「プロットだけ大賞」 ・せきしろの自由律俳句添削 ・受賞者DATA BOOK 第67回群像新人文学賞 豊永浩平さん ・青くて、熱い。 作詞家、作曲家 けんたあろはさん https://koubo.jp/magazine/latest ■X(旧Twitter):@kouboguide ■Instagram:@kouboguidemama ////////////////////////////////// メルマガ企画 編集部(友)の「とったるぞ、●●賞!」 ////////////////////////////////// 第15回となる今回は、 賞を目指すみなさんの ①「こんな公募があったら応募するのに!!」を募集しました。 さらに今回も、 ②「お題とかどうでもいいから、ちょっと聞いてよ」 という、なんでもいいから聞いてほしい愚痴、自慢、ぼやきも可。 【ベスト回答】 ☆ ① 自分の趣味を全開にして書ける公募が欲しい!! 推しについて熱く語り、 愛を叫ぶことができたら良いのに。 他の方の投稿も見て、 「こんな人がいるんだな」 「こんなに素敵な趣味を持ってるんだな」と 知らない世界を見てみたいです。 村川 雫(16歳/神奈川県) 読んだ人が読み終わるころには沼に片足突っ込んで いた……!! という熱量の文章はたしかに競い甲斐がありそうです。 私もそういう作品、読んでみたい! 【次点回答】 ☆ ① 叶いもしない素敵な妄想をひたすら語るコンテスト まこもじゃる(33歳/和歌山県) どうも今回、自分の内側を表に出したい! 出させてくれ!! と思っている方が多いことがわかりました。 人が想像することができることは、すべて現実に出来る、 という言葉を聞いたことがあるような気がします。 まずは妄想すること。 言語化までできたら、うっかり実現できてしまうかも。 自分の妄想の幅を広げられるコンテストになりそう! ☆ ① ペットの匂いへの愛エッセイ きな粉餅(29歳/埼玉県) いいですねぇ。 私、猫大好きなのにアレルギーで飼うどころか触ることもできず 動画を眺めている日々なので、 ぜひそういうエッセイでペットの可愛さを享受したいものです。 ■―――――――――― 次回の投稿企画は 編集部エビスの大喜利(第16回)です。 お題は 『「お客さんに楽しんでほしい」という気持ちが 変な方向にいってしまっている遊園地』。 ベストな投稿をいただいた方には ちょっとした粗品を進呈します。 ↓詳細はこちら https://koubo.jp/contest/250279 ////////////////////////////////// 季刊公募ガイド連載 中村航選「プロットだけ大賞」 第5回 結果発表! ///////////////////////////////// 小説のみならず児童書や作詞など 幅広い分野で活躍する 中村航さん選 「プロットだけ大賞」。 中村さんが物語のログラインを設定。 それをもとに「プロットだけ」をつくり、 応募してもらう企画です。 大賞作品は雑誌掲載&中村先生の講評アリ。 第5回の結果を発表しました。 専用フォーマットで作成した「プロットだけ」の作品を、 まるで実際にある本のようにご紹介。 中村先生の講評とプロットの書き方指南を先週発売の 秋号に掲載中! 現在募集中の第5回のお題ログラインはこちら。 「引っ込み思案な図書館司書が、 本の中に入り込める能力を手に入れ、 物語の世界での冒険を通して、 現実世界での自信を取り戻そうとする話。」 締切は11月10日(日)。 奮ってご応募ください! ↓詳細はこちら https://koubo.jp/article/30064 第5回結果 https://koubo.jp/article/29414 第6回募集 //////////////////////////////////////// おすすめ公募5選! 今からなら新ジャンルに挑戦できるかも!? //////////////////////////////////////// そろそろ出はじめました、来年が締切の公募たち。 いまから準備をはじめれば、 はじめてのジャンルでも挑戦できるかも!? な公募を集めてみました。 ◆短歌30首。時代と暮らしを見据えた作品、求ム。 2025年度啄木コンクール【2025/1/31締切】 https://koubo.jp/contest/249745 ◆8ページ~。セリフも文字もない新ジャンル! ワードレス漫画コンテスト【2025/2/28締切】 https://koubo.jp/contest/249903 ◆テーマは自由!絵本に挑戦だ! 書店員が選ぶ絵本新人賞 2025【2025/3/2締切】 https://koubo.jp/contest/248538 ◆8万字以上~応募可。旅への思いを。 第5回わたしの旅ブックス新人賞【2025/3/31締切】 https://koubo.jp/contest/248692 ◆30~100枚以内。講義の歴史時代小説を。 第105回オール讀物歴史時代小説新人賞【2025/6/20締切】 https://koubo.jp/contest/250157 #メルマガバックナンバー
- 金子一への返信齊藤 想
金子一さん初めまして。 かなり気色悪い(笑)巨匠のキャラもいい感じだし、モデルが主人公ではなく膝に抱えた猫というアイデアも楽しいです。 面白い作品だと思いますよ!
- 金子一
人生で初めて応募したので、自分の書いた作品の良し悪しが全く分かりません。 ですがせっかく書いたので駄文だったとしても供養したいと思います。 「んー、いいでちゅねー可愛いでちゅねー」 そういって私の方に向かって下手くそなキスをするかのように唇を尖らせて、猫撫で声で私の気分を害しながらも上機嫌でキャンパスに筆を走らせているこの男は、一応その道を志す者にとっては誰しもが名前を聞いたことがあるような、いわゆる巨匠と言われるような大御所である。しかしその実態は。 「いやぁ〜ん可愛いでちゅねー。あ、今動きそうにあったでしょ、動いたらただじゃおかないよ」 私が相手だから大人しくしているものの、そうでなければ他の人ならこの気持ち悪い言葉遣いにとうの昔に投げ出して帰っているところだ。そのうえ2時間も同じ姿勢で、しかも休憩無しで座っているので足は痺れてもう感覚は無いのに、この男はちょっとでも楽な姿勢にと身体をもじろうものなら、先ほどのように無駄に高圧的な態度をとってきて、それがまた余計にこちらの神経を逆撫でする。それでもいい加減疲れてきた私は、また猫撫で声で喋りながらチュッと唇を鳴らして投げキッスをしているこの男に休憩を申し出る。 「すいません、少し休憩しましょう」 私は先ほどのようにイラついた態度を取られる前に、早口で言葉を投げつけた。それを聞いたこの男はまるで汚物でも見るような目で私を見下して、明らかに聞こえるように舌打ちをしてきた。そして私の言葉など初めから無かったかのように、またご機嫌を取るように気持ち悪い声を出しながらキャンパスに筆を走らせる。キレそう。 更に1時間程経過して、疲れを通り越して眠気に襲われ始めた私は、どうにかしてこの男にバレないように欠伸を噛み殺した。しかし私に興味がないくせに妙に目ざといこの男は心底軽蔑したような目で、しかも明らかに目を合わせるのすら嫌そうな顔をしてこちらを向いて言葉を吐き捨てる。 「お前のような堪え性のない奴は初めてだ、それに比べて自然は良い…まるで心を写す鏡のように描くものの心がそのまま絵に現れる。そう思いまちゅよねー、うんうん、んーきゃわわ!」 そうなのだ、この男は元々自然風景の分野でなの知れた画家なのだ。しかし最近この男の事を真っ向から否定した評論家がいたのだ。とは言えそれは本当に弱小な雑誌の、しかもその評論家自体も名前も知らないような人の批判を、この男はどこでその情報をキャッチしたのか、出版社にまで直に足を運んでその猛抗議をしたらしい。これだけならこの男の単なる奇行なのだが、どうやら自分は自然風景画以外でも実力があると豪語して、次の画展には風景画以外も展示するから観に来い!と言ったのが昨日の話で、画展は明日である。 そんな中どんな過程で私の話を聞いたのか、唐突に私に白羽の矢が立ち、本来は名誉なのだが数時間前からその名誉を投げ捨てたくなるくらい後悔するような拷問に遭っている。 「君みたいに大人しくてキュートで、自然にも負けないくらい魅力的な子は本当に初めて!ギューってしたくなっちゃう!」 この男はそう言いながら何回も唇を鳴らしつつ、キャンバスと私の方を交互に見て順調に描き進めている。 これだけの苦痛を味わいながらも、私も絵描きの端くれなので、なんのかんの言ってこれだけなの知れた巨匠の描く、初めての風景画以外の作品に興味が無いわけではない。私もこの男の風景画を見て涙するほど心を動かされた事もあり、自分がその人の初めての作品に携われることは当初は誇らしく思い、周りの友人知人から羨ましがられたのだ。 今なら学食1週間分奢るので誰か代わって欲しい。 作品も佳境に差し掛かってきたのか、あの吐き気を催す猫撫で声も徐々に鳴りをひそめ、真剣な目つきで被写体とキャンバスを交互に往復させる。その姿勢に私も自然と手に力が入りそうになるが、ここまでの苦行を台無しにしてはならないと思い、こちらの緊張が伝わらないように平静を保つことで精一杯だった。 もう時間を気にする事なく、お互い自分の役割を全うするべく集中している。私の気持ちが相手にも伝わったのか、以心伝心で作業が進んでいき、それからどれくらい時間が経っただろう。 「完成だ!これであのクソ生意気な評論家風情をこれでもかと見下してやる!」 私は息の詰まるような時間から解放されて一つ大きく息を吐く。そして膝の上でずっと大人しくしていた飼い猫のモモを労わるように頭から腰までゆっくり撫でてあげた。モモは私の膝に乗っかると余程落ち着くのか、私が動くまでピクリともせずずっと喉をゴロゴロ鳴らしているのだ。 モモの絵が会心の出来だったのか、狂喜乱舞して飛んだり跳ねたりしているこの男を尻目にモモを抱き上げたままキャンバスを覗き込んだ。 「……下手くそか!」 モモの絵は数時間かけて描いたとは思えない児戯のような落書きにしか見えなかった。それを見てモモは何かを思ったのか、椅子の上に飛び降りてキャンバスで爪を研ぎ始めた。 「あぁ!やめてモモちゃぁん!でもこれはこれで味があるかもぉん!」 次の日の画展ではモモの絵は非常に好評だったらしく、猫の爪痕が実際に残っているのが、自然風景画を得意とする作者としての味があると評価されたらしい。 #第36回どうぞ落選供養
- 公募ガイド編集部員マミ
Kouboメルマガvol.187「約2年半ありがとうございました!」 こんにちは。 編集部のマミです。 件名通り今回が私担当最後のメルマガになります。 2022年に新卒で入社して約2年半。 右も左もわからないまま、手探りでもがき続けてきて 自分のやりたいことが少し明確に見えてきました。 公募ガイドで働いていて一番よかったなと思うことが、 「熱量を持ってやりたいことが 明確にある人に囲まれて仕事ができる」ということです。 いくつになっても、どんなに辛くても挑戦し続けていいんだ! と勇気をもらった瞬間がたくさんありました。 大学入学から就職して間もないころの間は、 「好きなこととできることはちがう」と すれた考えに陥ったときも幾度となくありました。 ですが、読者のみなさまの入選報告を聞いたり、 コンテスト主催者様の熱い思いに触れたり、 高い目標を持って頑張る人たちの熱量にあてられて 自分から機会を逃しているだけなのでは?と 気付かされ、場所を変えて挑戦してみることに決めました。 漫画『ハイキュー!!』の台詞なのですが 「チャンスは準備された心に降り立つ」だと思います。 普段から、「こうしたい!」 「どうやったら叶うだろうか?」と 理想を明確にし常日頃意識しているからこそ、 チャンスが来た時に見落とさず チャンスを掴み取ることができるのかなと、 目標を達成している人たちを見ていて しみじみと感じました。 正直公募ガイドを離れるのはすっごく寂しいです。 もっとこうすればよかったなあと思うこともたくさんありますし、 やりたかったこともまだまだあります。 みなさんの公募ライフをもっと応援したかったなあ……。 後ろ髪は引かれますが、自分の決めたことを曲げるわけにはいきません。 場所を変えて新しいことに挑戦するのは少し怖いですが、 それよりも今とてもわくわくしています。 いくつになっても夢を諦めない心を持ち続けたいものです。 目標なんてなんぼ高くてもいいですからね。 それでは最後もお決まりのセリフで 明るくお別れしたいと思います! みなさま、これからもずっと 素敵な公募・創作ライフを~!! 応援しています!! ――INDEX――――――――― (1)メルマガ企画 編集部マミの三行日記 (2)メルマガ企画 編集部エビスのメルマガ大喜利 第15回 (3)告知 編集部選! 第34回「小説でもどうぞ」落選供養作品 (4)告知 コラム 公開! 【地図井式】忙しくても7万字書く! (5)「公募ガイド」過去記事が読める! バックナンバー記事5選 ――お知らせ――――――――― 【「公募ガイド2024年秋号」10/9発売予定!】 ◎特集「小説書きに捧ぐ 漫画原作ハンドブック」 落選続きで「才能がないのかも」 「自分の好きな物語ばかり書いていてはだめなのかな」と 道に迷っている小説書きのあなた! 今号では自分の物語を小説というカタチに捉われず 世界に発信していく手段の1つとして 「漫画原作」という道をご提案。 急成長し続ける漫画業界。 あなたの物語が花開く場所はここかもしれない。 新たな漫画のカタチであるWebtoonの現状から 漫画原作独自の原稿の書き方までを徹底解説します! ▶「金田一少年の事件簿」原作者直伝 小説書きが漫画原作者になるための3つの極意 ▶漫画原作講師 仲村みなみ先生に教わる シナリオ形式の漫画原作の書き方 ▶漫画制作スタジオSORAJIMA監修 あなたの「得意」がとにかく生かせる! 分業での漫画制作現場のリアル 小説を書いているあなたにこそ読んでほしい、 新たな視点での内容が詰まっています! 今漫画業界で求められているのは、あなたの物語かもしれません。 ◎連載 ・W選考委員版小説でもどうぞ 第10回選考会 高橋源一郎さん×千早茜さん 第11回募集開始 高橋源一郎さん×今村翔吾さん ・中村航選「プロットだけ大賞」 ・せきしろの自由律俳句添削 ・受賞者DATA BOOK 第67回群像新人文学賞 豊永浩平さん ・青くて、熱い。 作詞家、作曲家 けんたあろはさん https://koubo.jp/magazine/latest ■X(旧Twitter):@kouboguide ■Instagram:@kouboguidemama ////////////////////////////////// メルマガ企画 編集部マミの三行日記 ////////////////////////////////// ①最近辛かったこと、悲しかったこと、恥ずかしかったこと(創作に限らず) ②最近楽しかったこと、嬉しかったこと(創作に限らず) ③今考えている公募や創作の目標 の順でみなさまの投稿内容をご紹介します。 【ベスト回答】 ☆ ①海を見たくて海岸線に車を走らせていたら、 2羽のかもめが車の上を飛んでいて、 はじめてで嬉しかったのですが、 鳥フンをされてしまいました…。 がっかりしていたら、違うかもめがしばらく車の横を並走してくれました。 なぐさめ?でも可愛くて嬉しかったです。 ②大事な友だちからプレゼントをもらいました。 海外旅行のお土産や地元のお菓子など、 たくさんもらえてすごく嬉しかったです。 私も嬉しいと思ってくれるプレゼントをあげたいなと 地元の物やお仕事でいただいて 嬉しかった食品を入れようと思っています。 なかなか会えない時間が多いので、 楽しみをぎゅっとつめて、贈りたいです。 ウィークデイに仕事をして 家族との時間も大切に日々を過ごす友だちは、や っぱりすごいなあと思います。 ずっと仲良くできたらいいなと思う、自慢の友だちです。 ③戯曲のコンテストに応募しようと思っています。 取るぞ一等賞! なすび(31歳/茨城県) かもめのフンは運がついたと ポジティブに捉えるしかないですね(笑)。 ご友人からのプレゼントの話素敵です。 喜びの連鎖ですね。 【次点回答】 ☆ ①普段すり足で歩いているようで、 社員食堂で「キーキキキキキキキキィ」という もの凄い音を立てて盛大にコケたこと。 ②自宅マンションのエレベーターホールで ランドセルを背負った小学生が 「おはようございます!」と 大きな声であいさつしてくれたこと。 ③20年ぶりに再開した趣味の俳句を上達させること。 エマ(49歳/大阪府) 私も歩くときすり足になっているらしく、 ちょっとの段差で盛大にコケてしまいます。 挨拶してくた小学生ぐらい 元気に足を上げて歩きたいものです。 ☆ ①仕事終わりにLINEの通知が一件。 上司から、上司が書いたと思われる下手な文章を、 動画内で読めと連絡がきていた。 読みたくないとも言えず、 夜中の2時まで添削し、 丁寧に文章を変えてもらえないかとお願いしたこと。 ②夫と買い物に行った。 お菓子コーナーでお菓子を眺めていると、 「好きなの買いなよ。買ってあげるよ」と言ってもらえたこと。 ③エッセイや手紙、 メッセージ等の公募にいくつか出す。 その中で賞に入って、 私に文章下手だと言ってきた人たちを見返したい。 夏目わか(31歳/三重県) ナレーションの依頼か何かだったのでしょうか。 読みたくないほど下手な文章……。 逆に読んでみたくなりますね。 ////////////////////////////////// メルマガ企画 編集部エビスのメルマガ大喜利 第15回 これまでの常識を覆す、銀行がはじめた とんでもない新サービスとは? ////////////////////////////////// 【ベスト回答】 ☆ 猫を預けたら増やしてくれる。 天海楓(21歳/埼玉県) 利子みたいな扱いで子猫がついてくるのでしょうか。 お金が増えるのとはわけが違いそうです。 【次点回答】 ☆ 巨大金庫に泊まれます のぽ丸(38歳/埼玉県) 楽しそう! でも、このサービスをやっている銀行に お金を預けるのはちょっと不安です。 ☆ お金以外のものもいろいろと貸してくれる。 みくる(17歳/愛知県) いったい何を借りられるのでしょうか。 抽象的だからこそ想像が膨らみます。 ■―――――――――― 次回の投稿企画は 編集部(友)の「とったるぞ、●●賞!」をお届けします。 第15回となる今回は、賞を目指すみなさんの 「こんな公募があったらいいのに!」を教えてください。 ・こんなテーマの公募はどうしてないんだ? ・もっとこういう公募があったら私の才能が輝くのに!!!! なんて思うことはありませんか? ぜひそれを教えてください。 さらに今回も、 「お題とかどうでもいいから、ちょっと聞いてよ」 という、なんでもいいから聞いてほしい愚痴、自慢、ぼやきも可。 ベスト回答をいただいた方には ちょっとした粗品を進呈。 ↓詳細はこちら https://koubo.jp/contest/249504 //////////////////////////////////////// 編集部選! 第34回「小説でもどうぞ」落選供養作品 //////////////////////////////////////// Koubo内SNS「つくログ」で募集した、 第34回「小説でもどうぞ」に応募したけれど落選してしまった作品たち。 そのなかから編集部が選んだ、 埋もれさせるのは惜しい作品を大公開! 今回はタカハシヒロナリさんの作品を選ばせていただきました! 惜しくも入選には至りませんでしたが、 ぜひ多くの人に読んでもらえたらと思います。 今回取り上げられなかった作品は「つくログ」で読めますので、 ぜひ読みにきてくださいね。 ↓詳細はこちら https://koubo.jp/article/29637 //////////////////////////////////////// コラム 公開! 【地図井式】忙しくても7万字書く! //////////////////////////////////////// お仕事&ワンオペ育児をしながら文藝賞、 文學会新人賞、オール読物新人賞などの 小説公募に挑戦してきた地図井さん。 激務フルタイム残業上等のサラリーマン生活のさなか、 途中で結婚、出産、離婚をしたためシングルペアレントの育児が重なり、 とにかく時間との闘いの公募生活だったそう。 忙しい生活と創作をどう両立する? どんどん過ぎていく時間にお悩みの方、必見のコラムです。 ↓詳細はこちら https://koubo.jp/article/29338 //////////////////////////////////////// 「公募ガイド」過去記事が読める! バックナンバー記事5選 //////////////////////////////////////// NO KOUBO,NO LIFE. 盗め!公募の極意 作家インタビュー編 https://koubo.jp/article/29899 プロ中のプロがあなたの才能を引き出す! 選考委員が教える小説講座 https://koubo.jp/article/29738 ネーミング・ キャッチフレーズ 入選に導く https://koubo.jp/article/29539 公募の裏側、大公開! https://koubo.jp/article/29509 イラスト制作Q&A https://koubo.jp/article/27989 #メルマガバックナンバー
- こばやしきよ
みなさまコメントありがとうございました! いつも気づくのが遅くて申し訳ありません。 自分の投稿記録のつもりで始めたつくログでしたが、こうしてみなさんと交流できて嬉しいです。 みなさんが頑張っていらっしゃるので、私も頑張ろうと思えます。「苦痛を伴う努力」ではなく「頑張ることを楽しめる」気がします。いつも励まされています。 ゆうぞうさん、ありがとうございます。 確かに枚数が多くて…ギリギリにとりかかり、締切直前で半ば諦めながら書いていました。もっとひとつの作品に時間をかけてじっくり仕上げなければと思いつつ…。 蜂賀三月さん、作品読ませていただきました。実は私も動画を扱った作品だったのですが、ちょっと中途半端な内容だったかも知れず…勉強になります。ダイフクちゃんの描き方がとても魅力的で…猫好きとしては嬉しいです。クライマックスはドキドキしました。ラストは、悠斗くんが夢を諦めずに、失敗を生かして進んで行くので、後味が良かったです。 かずんどさん、気づいて下さって、ありがとうございます。びっくりしました。 書くって孤独な作業なので、つくログのような場所があるのは、ありがたいですね。お互い頑張りましょう。 karaiさん、確かに悔しいです(笑) 掲載されず、かといって賞をいただいてしまったので、手直しして他に応募することもできず…このまま埋もれてしまうのかーって感じです。 ブログ見て下さっているのですか⁉ありがとうございます。猫好きさんなんですね。嬉しいです。坊ちゃん文学賞応募作の3作、気になります…。 齋藤 想さん、初めまして。ありがとうございます。齋藤さんは数多くの受賞歴をお持ちなんですね。すごいです。これからよろしくお願いします。
- こばやしきよへの返信karai
こばやしきよさん 「日本動物児童文学賞」奨励賞 おめでとうございます。 昨年に続いて。安定して高いレベルの作品を送られていること、尊敬いたします。大賞を目指しておられるであろうご本人にとっては、悔しい思いの方が大きいのかも知れないですが。 (素晴らしい受賞なのに、作品集に載らないと言うのも、悔し過ぎますよね) いつかきっと「大賞」を取られること、信じております。祈っております。 優しいブログも拝見しております。 私も大の猫好きなので。(笑) 坊っちゃん文学賞応募作の3作に猫を登場させてしまうくらいに。 今後共のご活躍をお祈りします。
- 蜂賀三月への返信karai
蜂賀三月さん おはようございます! 愛猫かかりつけの獣医さんでいただけるか確認してみます。 もしくは日本獣医師会ですね。何としても入手せねば! 読む用と、記念保存用、出来れば2部欲しい。 (私じゃないけど、とっておきたい) イラスト! 可愛いですよ。これ充分にクオリティ高いです。恐れ入りました。
- 蜂賀三月への返信齊藤 想
第36回日本児童文学賞の優秀賞おめでとうございます! キトンブルーについてネットで調べましたが、生後三か月までの子猫に見られる青い虹彩のことなんですね。初めて知りました。 入賞作一覧の受賞理由を拝見させていただきましたが、動画クリエイターを題材にされているところなど、現代の子供たちにぴったりな作品だと感じました。 うちの息子も動画を作ってアップして、内容が内容だったので先生に怒られたりしていましたので(笑)
- karaiへの返信karai
蜂賀三月さん お詫びします。 たった1回の入選なのに、数字にしたのが間違いですね。 1回入選。20回応募。計算すると確かに5%。 ですが、この先、永遠に入選しない公算が…… 数字にするのは、もっともっと試行回数を増やしてからにすべきでしたね。(笑) 落選供養を読んでくださりありがとうございます。 コミカル!ですと? うれ猫です。いや、うれしかです。 川柳の応募する時って、苦手は自覚しているくせに、 「もしかしたら?」と思うのです。 川柳って、とっつきやすいから、勘違いしてしまうのですね。 それで結果が「落選」だと、「ダメだと知っていたのに、ショックを受ける」と言う、なんともやるせない気分になるのです。 でも、また懲りずに挑戦しますね。 またご一緒に。(^^)よろしくお願いいたします。
- karaiへの返信蜂賀三月
karaiさん 5%も入選できているならすごいと思います! 自分も川柳などの公募は数を出すのでちゃんと統計は取れないですが、入選することの方が稀なのは確かです。笑 作品もコミカルな視点で招き猫を描いていて素敵だと思います🐱
- karaiへの返信karai
佐伯真依さん 蜂賀三月さん 私は、川柳へ応募しても、ほぼ落選ばかりです。落選率95%くらい? (過去1回しか入選してないから、累計どれだけ応募したかを調べればすぐにわかるけど、数えるのは面倒なのでおよそです) ですが、次回、チャンスがあれば、一緒に入選しましょう! (記載漏れがないように気を付けてくださいと、通信欄に書いて応募しましょう) ★招き猫 川柳 落選供養★(こんなレベルです・涙) 「招き猫 痺れませんか その右手」 「ただエサを 招いてばかり うちの猫」 「招くなら 見かけ大事ぞ 招き猫」 「拝むから 急いで招け 間に合わぬ」 「安すぎる 人福招く 招き猫」 「こりゃまずい招き猫屋に客居らず」 「辛かろう貧乏所帯の招き猫」
- karaiへの返信佐伯 真依
招き猫川柳、もう発表されたのですね。見たところ、私も落選でした。 私も記載漏れかしら(笑) 今回、つくログをきっかけに蜂賀三月さん、karaiさんと一緒に応募できたこと、有意義だったと思います。 川柳を考えたり応募したりする時間、とても楽しかったです! これからも挑戦していきたいです! 拙いものですが、これからもよろしくお願いします🙇
- karai
蜂賀三月さん お疲れ様です。 週5公募チャレンジの記念すべき1回目。 「第30回 来る福招き猫まつり招き猫 川柳」 私も乗っかって応募しましたが・・・落選確認いたしました。 昨日、私宛の「入選です!」の電話がなかったので、きっと私が圏外だったのだろうと思って、先程ネットで見ました。 やはり、私の名前がどこにもないので、きっと記載漏れだと思いますが、この程度のことで、とやかく苦情を言うのは大人げないので、今回は、落選ということでいいです。(涙)
- karai
今日から三連休です。初日の今日は、「長居公園の自然史博物館で、『特別展・猫』」を見てまいりました。 野生ネコからイエネコまでネコ科動物の全て!と題してあるだけあって、ネコの進化から、世界中の野生ネコの標本、その生態など、様々な展示がありました。興味深く、楽しい内容でした。猫好きには、たまらない。(^^) 帰りにその近くにある、「駒川商店街」という昔ながらの商店街に立ち寄って、安くて旨いもの食べて、日用品や、果物や、いろいろ調達。私の地元よりなんでも安いので、ついつい買いすぎます。 たまには、こんな休日もいいなあと思いながら、夕方に帰宅。 さあ、これから。この連休が、勝負。坊っちゃん文学賞に集中です。
- 蜂賀三月への返信佐伯 真依
蜂賀三月さん こちらこそ、いつもモチベーションの上がるつくログをありがとうございます✨ 調子にのって、紹介していただいた招き猫川柳にも応募してしまいました😆 応募者が集まらずにそっと終了してしまう公募があるなんて、知りませんでした。 公募主催者のためにも、公募に挑戦するのは大事なのですね。 蜂賀さんの考え方、とても素敵だと思いました! 週五公募チャレンジ、私も応援しています。私自身、蜂賀さんに少しでも近づけるようトライしていきたいです🎵
- K
#第35回どうぞ落選供養 供養の案内、ありがとうございます。 遅くなりましたが、線香程度の修正を加えてアップします。よろしくお願いします。 テーマ:名人 タイトル:吾輩は死神である 吾輩は死神である。名前はまだない。他の死神たちと同じく、管理番号で呼ばれている。個人名は上級職にならないともらえない。 死神の仕事とは、簡単にいえば霊魂の管理である。吾輩たち末端の死神は、納期までに指示された数の霊魂を用意する。それを死神上司が神様に収め、神様がその霊魂に肉体を与え、新たな生命として再循環させる。このサイクルの一部を吾輩たちが担っている。大昔はノルマ達成のために死神が人から魂を奪うこともあったようだが、ここ数十年はむしろ数量の超過が問題となっていて、吾輩たちはいつもその対応に追われていた。今日もまた通報があった。吾輩の管轄エリアで予定外の数千人規模の魂が発生しそうとのこと。何ということだ。今日こそは定時退社するつもりでネイルサロン予約を入れたのに。あ、ちなみに吾輩は人間界で言うところの女の子である。新卒二年目の社会人くらいに思ってくれれば間違いない。吾輩は魔女がホウキに乗って飛ぶがごとく、大鎌にまたがり、地上へと向かった。もちろんお供の黒猫などはいない。 メガネを掛けて色白。小太りで暑苦しい髪。情報どおりだ。この男で間違いない。吾輩は営業用の声と口調をつくって話しかけた。 「こんばんはー」 「こんばんは。あなたが死神さん?」 「あれ。どうしてわかったんですか。私そんなに有名でしたっけ」 「実はさっきまでくノ一のコスプレ姿をした悪魔さんと一緒にいたんですよ。死神さんのことは悪魔さんから聞きました。死神にタマ取られんよう気ぃつけんさいって言ってましたよ。いやあ、かわいかったな。方言使う子ってどうしてかわいく見えるんだろう。僕、広島弁でしゃべる悪魔に会ったの初めてです」 「えっと、標準語の悪魔には会ったことがあるんですか?」 「ないに決まってるじゃないですか」 男は手に持っていたワラ人形をポイっと投げ捨てた。ここは真夜中の神社の境内裏である。 「最初は彼女が悪魔だってことがなかなか信じられなくて。そしたら彼女、自分が悪魔だってことを証明するために何でもしてくれて。あんなこととかこんなこととか、何からナニまで。いやぁ、最高だったなぁ。神社だから余計に興奮したというか。あ、これは初対面のレディに話すことじゃなかったですね。失敬失敬」 完全にのぼせあがっている。あのアバズレにすっかり骨抜きにされたらしい。 「もしかして、すでにアバ…、じゃなくて悪魔と契約しちゃいました?」 「しちゃいました」 「このバカ」 吾輩は大鎌を、足元のワラ人形に向かって思いきり振り下ろした。 「どうしたんですか」 「うっさい。で、あのコスプレビッチは今どこに? さっきまでここにいたんでしょ」 「絶対に見逃せない生配信があるとかで、帰っちゃいました。僕としては、これから二人でゆっくり愛を育てたかったんだけど」 「はいはい。自分に酔ってるところ悪いけど、そろそろ目を覚まそうか。現実を見よう」 「嫌だよー。現実なんて見たくないよー」 「アイツと契約したのなら、3つの願いが使えるんでしょ」 「うん。けどそれは保険みたいなものだって。願いのタイミングは僕の任意で、保証は一生涯。今日のところはサインだけしてもろうたら、あとのことはゆっくり考えればええけぇ、と」 そう。悪魔にとって大切なのは契約を交わすことであって、願いの行使はただのオプションなのである。 本来ならこのあと男は今夜中に町内会長を殺すことになっていた。その殺意に悪魔がつけ込んだ。そして皮肉なことに、悪魔との契約によって、男は余裕ができてしまった。捨て身じゃなくなった。今夜中に町内会長が死なないとなると、めぐりめぐって、二年後に数千人規模の死者が発生してしまう。それだけは阻止しないといけない。吾輩は男に願いを使わせるよう、町内会長との間の悪夢のような現実を思い出させた。しかしグズグズと煮えきらず。 「うーん。言ってることはわかるけど、本当に願うだけで人が殺せるのかな。何となく失敗する気がする。僕、基本的に何をやっても失敗するタイプだから」 「大丈夫。あなたならできる。がんばって。自分に負けないで」 「ていうか、そこまで言うなら、自分が殺せば済むことなのでは? 君、死神なんだよね」 「嫌ですよ、人殺しなんて。後味悪い」 「うーわ、最低この人。悪魔みたい」 「吾輩は死神である」 結局、男は町内会長を殺せなかった。しかし町内会長は死亡した。吾輩は知らなかったのだ。男がワラ人形つくりの名人だったということを。
- 七積 ナツミ
はじめまして。つくログの使い方が分かっていなくて、大丈夫かな、と心配です。企画に参加したいです。テーマ「名人」の回の作品です。よろしくお願いします。#第35回どうぞ落選供養 おばけはだあれ? 七積 ナツミ 向かいの家に住んでいるやっちゃんは、怖い話の名人だ。夏になると、近所の人達を集めて怖い話をする。やっちゃんが十歳の時、突然怖い話をするようになったらしい。その年からは毎年欠かさず人を寄せているそうだ。それが本当なら、今年は八十回目のお話会だ。お話会についてはどこから共なく噂が流れる。今年も大人たちの世間話に、その噂はこっそり紛れていた。 「祭りはいいけど、準備が容易じゃないわ」 「今年も祭りの前にあるんだべ」 「お前んちは行くんか?」 「そうな、こどもが楽しみにしてるもんで」 「小林さん家もだわ。誘わんと!」 やっちゃんの家は農家の一軒家で、ボロ屋だ。母さんたちはボロ屋だって口に出しちゃダメっだって言うけど、ボクにはどうしたってボロ屋に見える。網戸は破けているし、窓から覗くと部屋の中は古い家具や道具でいっぱい。テレビで見たゴミ屋敷みたいだ。庭の畑には野菜がたくさん植えられているけど、どれも萎びている。納屋の土壁にぶら下がっている農機具はどれも古くて錆び付いているのに、妙に鋭く、一振りで人の首くらいは飛びそうだ。どんなに晴れていてもやっちゃんの家の敷地に入ると、ひんやりして薄暗い。 お話会の日には、やっちゃんは庭に縁台を用意して、そこに煮物や、漬物や、切った野菜や果物など、聞きにくる人たちへのもてなしを用意している。真夏は日が長いから夜の七時でもまだ明るくて、薄暗くなる夜八時頃から人が集まり始める。お話が始まるのは大体九時頃で、それまでみんなやっちゃんの用意したもてなしを頂きながら、大人たちは自分の家から持ち寄った、ビールや麦茶を飲んで、世間話をして過ごす。こどもたちはやっちゃんが玄関先で餌をやっている猫たちを構ったり、鬼ごっこやかくれんぼをして過ごす。そうしているうちに刻々と日は暮れる。 お話が始まる合図は和太鼓の音。やっちゃんの家の中から、大きな和太鼓の音が三回聞こえる。 どおーん、どおーん、どおーん しばらくすると、白い着物を着たやっちゃんが、玄関から出てくる。右手には太い長い蝋燭を持って、その火を消さないように、ゆっくり、平らに歩く。やっちゃんの陽に焼けた皺皺の右手が小刻みに震えて、炎と黒い影を揺らす。移動しているやっちゃんと目が合った。それも、ピッと長めにボクの方を見ていた。ぼくは蛇に睨まれたカエルのように固まってしまった。やっちゃんの瞳の強さが、炎の残像のように瞼の奥に焼きついた。いよいよお話が始まる。 「あれはたしか、去年の今日だ。オラは、朝から今日準備したのとそっくり同じに話をする準備をした。料理をこさえて、野菜や果物を並べて、白装束にアイロンをかけた。そん時、ちょっと頭が痛くなったんだあ。頭抱えるほどでもねえし、大したことねえと思って、そのまんま夜まで過ごした。そん時になあ、よくよく気をつけてやれば良かったんだがなあ、まづまづ、事はそんなにうまくねえ。日も暮れ始めて、いよいよと言う時になあ、今日みたいに集まったこどもたちが、かくれんぼして、遊んでたんだあ。始まるからってんで、西の家の安子さんが、子どもたち集めて座らせた。それを見てオラは和太鼓を鳴らした。蝋燭に火をつけて、今日みたいに、玄関からここまで、そろそろと歩いた。そん時に、まあた、頭が痛くなったんで、ああこれはまずいなと思った。かくれんぼの中から出てきていないこどもがおる」 生ぬるい風が吹いて、汗ばんだ肌を舐める。大人たちはやっちゃんに釘付けで話の続きを待った。こどもたちはまんまるい目玉でお互いの顔を見合わせ、震えた。 「その年は、お話が終わっても、そのかくれんぼが終わらなかったでなあ。オラは一年中、付き合わされることになった。オラは確かめる時、『もういいかい』と大きな声で叫んだ。そうすると聞こえてくるんだ、こどもの声で『まあだだよ』」 大人たちもそれぞれに目を丸くしてお互いの顔を見合わせる。そして、一人ずつのこどもの顔を確かめるように見て回る。 「んだども、もう、付き合えんでなあ。今日が最後じゃ。成仏するんじゃ」 そういうと、やっちゃんは胸元から白い長いお札を出して蝋燭の火で焼いた。炎が一番高く上がるのと同時に大声で叫んだ。 「もおいいかああい」 「もおいいよお」 思わず、ボクは、言ってはならない一言を叫んでいた。これを言ったらボクはもうここにはいられない。そこにいる大人もこどもも、みんなが皿のようなまあるい目ん玉でボクのことを見た。やっちゃんはピッとボクを見てから、やさしく笑ったように見えた。