2025年9月、ボイルドエッグズ新人賞が復活し、第28回の募集が始まった。

ボイルドエッグズ新人賞は、1999年に創設された新人文学賞。主催は作家エージェントを行う有限会社ボイルドエッグズ。
同賞は他の文学賞と異なり、発掘した新人は主催者が育成するのではなく、新潮社、講談社、集英社といった一流の参加出版社が競争入札制度（第15回から導入）で契約する。
出身者には、第4回のときに、のちに人気作家となり、2024年には直木賞を受賞する万城目学がいる。

ボイルドエッグズ代表取締役だった村上達朗氏（現在は長女の森薫氏が代表取締役）は早川書房にいたとき、入社試験で三浦しをんさんの面接を担当したことでも知られる。その後、村上氏は三浦しをんさんに作家に転身するよう勧める一方で、著作権エージェントを行うボイルドエッグズを立ち上げ、ボイルドエッグズ新人賞を創設した。

選考は、第8回以降は村上達朗氏が一人で担当していたが、第28回の募集を今年の2月28日で締め切り、選考している途中で村上氏が肺がんで亡くなったため、第28回は中断となっていた。
今回はこの第28回がスライドして募集継続となった形。選考委員は村上達朗氏と縁の深い三浦しをんさん、同賞OBの小嶋陽太郎さん、および有限会社ボイルドエッグズが行う。

規定枚数は400字詰め原稿用紙換算200枚～500枚。手書き原稿は不可で、エントリー料5000円。
応募締切の2026年4月30日までにはまだ半年以上あるが、作家デビューを目指す方は応募要項をチェックし、そろそろ構想に取り掛かろう。

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